【お知らせとおことわり】

 夕刊デイリー新聞ならびにYUKAN-DAILY-WEBを
ご利用いただきありがとうございます。

 著作権保護のためWEBブラウザ上からの記事・写真の
ダイレクトプリントができないようになっております。
ご了承下さい。

 サイト内の写真は本紙に掲載されたものですが
本紙掲載分の写真については以下のような規定があります。


 夕刊デイリー新聞社は、本紙に掲載された写真の提供サービス(有料)をしています。

 スポーツで活躍した場面の写真、ステージでの発表会、さまざまな行事で新聞に掲載された写真をご家族の記念に保存されてはいかがですか?

 写真は本紙記者がデジタルカメラで撮影したもので、新聞紙上では白黒でも提供写真はカラープリントです。

写真のサイズと料金は次の通りです。

▽L  サイズ 1枚 300円
▽LL サイズ 1枚 500円
▽A4 サイズ 1枚 1,200円
(A4サイズはラミネート加工もできます。ラミネート加工は500円追加)


L  サイズ
(8.9×12.7センチ)
1枚 300円
LL サイズ
(12.7×17.8センチ)
1枚 500円
A4 サイズ
(21×29.8センチ)
1枚 1,200円
(ラミネート加工は300円追加)

 提供できない写真もありますので、まず、本社にお電話をください。
 掲載日などをお聞きし写真を確認した上で準備します。

 受け渡しは、本社または支社、支局に来社していただくことになります。
 写真によっては提供サイズが限られる場合があります。
 また、事件、事故、災害、選挙、肖像権に関係する写真や本社に版権のない写真は提供できませんのでご了承ください。

 写真は個人的利用に限ります。 印刷物などに用いることはできません。

 写真提供サービス開始とともに、これまでの貸し出しサービスは終了します。


 お問い合わせ、お申し込みは
 本社(電話番号 0982-34・5000、平日は午前9時−午後5時、土曜は午前9時−午後3時)へお願いします。

 

延フィル指揮者・渡邊さんに聞く

本紙掲載日:2022-05-12
7面

立つだけで雰囲気変えた故・椛山さん

◆「いつかは僕も、そんな存在に」

 県北唯一の市民オーケストラ、延岡フィルハーモニー管弦楽団(延フィル)の指揮者に就任した渡邊祥吾さん(30)=門川中学校音楽教諭、日向市向江町=。延フィルを長年けん引し、昨年12月に亡くなった音楽監督・椛山達己さん(享年69)からバトンを引き継いだ若き指揮者に、今の思いを聞いた。


−−30歳という若さで就任。戸惑いはなかったのでしょうか。

責任の重さをすごく感じています。ただ、音楽を愛する者にとってオーケストラの指揮者は、憧れであり夢。声を掛けていただき、うれしく思っています。
椛山さんに指揮法などを学ばれていたそうですね。
椛山先生から「習いに来ないか」と声を掛けてもらい、個人的に約2年間、椛山先生の自宅で、2週間に1回のペースで指導を受けていました。
初めは吹奏楽の指揮を中心に。それから「いずれはオーケストラも振れるようになりなさい」と言われ、2020年夏から延フィルの練習で、椛山先生の不在時に代わりに振るようになりました。

−−椛山さんの下で、どのような学びがありましたか。

大学時代に吹奏楽の学生指揮を経験したこともあり、簡単な指揮法は分かっているつもりでしたが、椛山先生には姿勢から教えていただきました。
一番自分の中で変わったことは楽譜の読み込み方です。それぞれの楽器が持つ一音一音をすべて細かく理解しなければ、アンサンブルはつくれないことを学びました。
いくら楽譜を読み込んでも時間が足りません。椛山先生はよく「指揮者は一生勉強」「人生何周しても勉強し足りない」とおっしゃっていましたが、その意味を今、実感しています。

−−椛山さんと生前、後継者について話をされたことはあったのでしょうか。

一度だけ、そういう話をされたことがありました。「自分の後継者をつくっていかないといけない」と。

−−オーケストラにとって指揮者は、どのような存在だとお考えですか。

当たり前のことですが、いろいろなことを決断し、リードしていく存在です。自分が迷うと、それが音楽に出てきます。椛山先生からはよく「りんとした指揮をしなさい」と言われていました。

−−これから延フィルを、どのようにリードしていきたいと考えていますか。

アマチュアオーケストラなので、仕事をしながら活動している団員が多く、どうしても個人のレベルに差が出てきます。そんな中、せっかく練習に出てきてくれる団員の皆さんに少しでも「練習に参加して良かった」と思ってもらいたい。そのために少しでも楽しく、レベルを上げていきたいと頑張っています。
椛山先生は常々「ふるさとを大切にしなさい」とおっしゃっていました。僕は県北出身ではありませんが、延フィルがいかに地域に愛されているか、いかに大事に育てられてきたかを感じています。
椛山先生が大事にしてきた地域への姿勢を、これからもしっかり引き継いでいきたいと思っています。また、椛山先生は「県北の文化を象徴するのが延フィルだ」ともおっしゃっていました。「レベルが下がった」と言われないよう、その言葉を大切にしながら頑張っていく覚悟です。

−−どのような指揮者を目指されますか。

椛山先生は、先生が指揮台に立つだけでオーケストラの雰囲気が変わりました。先生の人生そのものが、そうさせたのだと思いますが、いつかは僕も、そんな存在になりたいと思っています。

【プロフィル】宮崎市生まれ。福岡教育大学教育学部音楽科を卒業後、公立中学校の音楽教諭に。財光寺中学校(日向市)への赴任を機に2017年4月、トロンボーン奏者として延フィルに入団した。先月開かれた団員総会で延フィルの指揮者に就任。6月18日に延岡総合文化センター大ホールで開かれる「第14回ファミリーコンサート」でデビューする。現在は門川中学校(門川町)に勤務し、同中吹奏楽部を指導。声楽もたしなみ、県北ゆかりの声楽家らで結成する「ひむかオペラの会」会員としても活動する。


◆6月18日にファミリーコンサート

 延岡フィルハーモニー管弦楽団(北林鉄平代表、団員33人)の「第14回ファミリーコンサート」は6月18日午後6時30分から、延岡市東浜砂町の延岡総合文化センター大ホールで開かれる。ファミリーコンサートとしては2016年以来、6年ぶり。来場を呼び掛けている。

 第1部は、弦楽器と管楽器の音色を比べて楽しむプログラム。曲目は▽ベートーベン作曲「交響曲第7番」第1楽章▽チャイコフスキー作曲「弦楽セレナーデ」第1、2楽章▽ホルスト作曲「吹奏楽のための第1組曲」(伊藤康英校訂版)。

 第2部は、ドボルザーク作曲「交響曲第9番『新世界より』」第2、4楽章を解説付きで演奏する。弦楽器教室(のべおか文化事業団主催)の生徒らによる「ドラゴンクエスト」序曲などの演奏もある。

 指揮は延フィルの指揮者に先月就任した渡邊祥吾さん、司会はフリーアナウンサーの薗田潤子さん。

 チケット千円(全席自由)。延岡総合文化センター、日向市文化交流センターなどで扱っている。未就学児は無料。

その他の記事/過去の記事
page-top