コロナ禍の旅立ち

九保大１９日、学位記授与式

◆学科代表が出席−会場分散し配信

　延岡市吉野町の九州保健福祉大学（兒玉修学長）で１９日学位記授与式があり、学部生、大学院生ら３８４人に学位記や修了証が授与された。

　式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、３年連続で学科ごとに分散会場を設けて実施。各学科代表の学生ら２２人と学内関係者が出席し、式典の様子は、分散会場や保護者に配信された。

　代表で保健科学部視機能療法学科の山中里紗さん（２２）＝宮崎大宮高卒＝に学位記を授与した兒玉学長は、これからは現実社会の中で学び、それを評価するのは自分自身であると述べ、「幸せを感じられる変化に巡り合えるよう、その都度訪れる学びのチャンスを見逃すことなくチャレンジして」とはなむけの言葉。

　加計勇樹理事長・総長は告辞で「どの道に進んでも失敗を恐れることなく、新たなことに果敢に挑戦して」とエールを送った。

　薬学部薬学科の飯隈砂耶さん（２５）＝鹿児島実業高卒＝が卒業生代表謝辞。薬学部生として学んだ６年間を「想像以上に多くの人に支えられていた」と感謝し、「私たちは本学で培った知識や技術、感性や人間性を存分に発揮し、社会に貢献できるようさらなる努力を重ねていく」と誓った。

　成績や人柄が特に優れ他の学生の模範となった学生に贈られる「加計勉賞」は社会福祉学部臨床福祉学科の竹内陽菜さん（２２）＝延岡高卒＝、児童福祉教育の先駆者・石井十次の人格と理念を継承するため、福祉を学ぶ優秀な学生に贈られる「愛の十次賞」は社会福祉学部臨床福祉学科の西山智晴さん（２２）＝高鍋高卒＝が受賞した。