大野さんに緑十字金章

交通栄誉章・指導員として尽力−延岡署で伝達

　警察庁長官と全日本交通安全協会長の連名による交通栄誉章「緑十字金章」の伝達式が１１日、延岡警察署であり、長年、交通指導員を務めている延岡市北方町曽木の大野康男さん（７７）に表彰状が贈られた。

　大野さんは旧北方町役場の職員だった１９７８年から現在まで、４３年間にわたり交通指導員として活躍し、２０１４年からは市交通指導員会会長を歴任。地域交通安全活動推進員も兼務しているほか、市青色パトロール部会長、延岡地区防犯協会理事など防犯活動にも尽力している。

　また、旧北方町スポーツ少年団を結成し、ソフトボールチームの監督を１６年間、同少年団本部長を２１年間務めるなど青少年育成にも貢献。これまでに緑十字銅章、九州管区警察局・九州交通安全協会の交通安全功労者表彰、緑十字銀章をはじめ、数多くの表彰に輝いている。

　伝達式では、延岡署の久留米英樹署長が大野さんに表彰状を手渡し、「これからも体に十分気を付けて、交通ボランティアのリーダーとしてご活躍いただきたい」と激励。また、延岡地区交通安全協会の上杉義則会長が、内助の功として妻のいつ子さん（６８）に感謝状を贈った。

　大野さんは「今後も体の許す限り、市民の皆さまが安心して安全な生活ができるよう指導員活動にまい進したい。後継者が少なく非常に心配で、その育成にも努めたい」。いつ子さんは「関係者や周りの方々のご指導、協力のおかげで続けてこられました。これからも体に気を付けて頑張ってほしいです」と励みにしていた。