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税金に関心を持って−租税教室

本紙掲載日:2022-02-28
2面
延岡商高であった租税教室。リモートで甲斐さんの話を聞く生徒

税理士が分かりやすく−延岡商高

 延岡地区租税教育推進協議会による租税教室がこのほど、県立延岡商業高校(大迫良三校長、429人)であった。税理士の甲斐秀康さん(延岡市大貫町)が講師を務め、3年生約170人が税金の使い道と納税の重要性を学んだ。

 新型コロナウイルス感染症対策として、各学級から選ばれた16人の生徒が甲斐さんと対面して講演を聞いた。講演の様子は各学級に配信され、他の生徒はリモートで視聴した。

 甲斐さんは、税金は国や県、市が行政サービスを運営する経費として使われていると説明。2020年の国の予算では、社会保障費に35%、国債費に22・8%、地方交付税に15・4%など、さまざまな場面で税金が使われていることを紹介した。

 また、税金は年間で1人当たり小学生で約90万円、中学生で約100万円、高校生で約120万円も使われているといい、「就職して給料から税金が引かれていても、決して損はしていない。皆さんはその何十倍も恩恵を被っている。税金に関心を持って立派な納税者になってほしい」と呼び掛けた。

 質疑応答の時間も設けられ、生徒は「どのようなときに日本銀行は新たにお金を発行するのか」「なぜ税金が引き上げられたのか」などの質問をし、税金への理解を深めていた。

 生徒を代表して今村優菜さんは「税金についての知識を再確認することができた」とお礼を述べた。

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