確定申告−ｅ―Ｔａｘ、利便性向上

チャットボットで相談対応

◆延岡税務署、活用を推奨

　１６日から始まった２０２１年度所得税の確定申告について、延岡税務署は申告受け付けや各種相談に応じるとともにインターネットを使った国税電子申告・納税システム「ｅ―Ｔａｘ」の活用を推奨している。

　新型コロナウイルス感染症対策の一環。同システムはマイナンバーカード、または税務署が発行するＩＤ・パスワードから送信方法を選択。案内に沿って金額などを入力すると自動で税額が算出され、マイナポータル連携や過去の申告データを利用した自動入力などもできる。

　今年から、一部スマートフォンのカメラ機能を使ったマイナンバーカードの読み取りや源泉徴収票の自動入力が可能となり、申告対象範囲も拡充されるなど利便性が大幅に向上した。

　一方で、ＡＩ（人工知能）を活用した自動応答システム「チャットボット『ふたば』」を国税庁のウェブ内に新設。申告手続き、各種控除、ｅ―Ｔａｘの操作法など税務全般に関する相談対応を行っている。

　チャットボットは、チャット（会話）とロボットを組み合わせた言葉で、質問したい内容を画面上のメニューから選択、または文字入力するとＡＩが自動で回答してくれるもの。

　待ち時間や事前準備の必要がなく、メンテナンス時間を除く２４時間利用できる。土・日曜、祝日もアクセス可能なため、平日に時間が取れない人でも手軽に不安や疑問を解消できるメリットがある。

　同署は「来署しないことが最も有効な感染防止対策。例年、多くの人が来署し長時間待機も見込まれるため、ぜひチャットボットによる相談やｅ―Ｔａｘでの申告をご検討ください」と呼び掛けている。

　問い合わせ先は延岡税務署（電話延岡３２・３３０１、自動音声に従い「０」を選択する）。