新型コロナ

◆宮崎市でクラスター４例−小学校、児童クラブと２事業所

　宮崎市は２日、１日に市内で４例の新型コロナウイルス感染症のクラスター（感染者集団）を確認したと発表した。市立小学校と児童クラブ、事業所２例で、１日までに１０歳未満から６０代までの男女計３５人の感染が確認された。

　健康支援課によると、市立小学校は１０代の児童７人の感染が判明。１月２７日に男児１人の陽性が分かり、同じ学級の児童ら３０人程度を検査した結果、男児５人と女児１人の計６人の感染が確認された。

　学級ではマスク着用など感染防止対策を徹底しており、感染要因とみられる場面は現時点で特定できないという。今後、感染経路のさらなる調査を行うとともに、家族など検査範囲を広げて行うという。

　事業所の一つは、従業員３０人程度の事務職系の会社で、１日までに２０代から６０代の従業員の男女計１０人が感染。１月２９日に４０代男性が検査陽性と分かり、その後は３０日に１人、３１日に７人、１日に１人の感染が判明した。

　同社はマスクを着用し、座席も間隔を空けるなどしていた。食事も別々に取り、マスクを外して話す場面もなかったという。感染経路について調査している。

　もう一つの事業所は、２０代から６０代までの男性従業員５人の感染が判明している。１月２７日に４０代男性の検査陽性が分かり、その後は１日までに４人の感染が確認された。５人は社内の１０人程度の部署の同僚という。

　商品の運搬、配送などを行う職種で、１、２時間程度の場所まで車に同乗していた場面などが確認されているという。

　児童クラブは、１０歳未満の男児と女児１１人と５０代、６０代の女性職員２人の感染が判明している。１月２８日に５０代職員、２９日に女児が陽性と分かり、その後の検査で児童１０人と６０代職員の計１１人の感染が確認された。

　同クラブでは手洗いや換気の実施をはじめ、空気清浄機の設置、児童の座席が対面にならないようにするなど感染防止対策には注意を払っており、引き続き感染経路を調査している。


◆日南・串間圏域の小学校でクラスター

　県は２日、日南・串間圏域の市立学校で、新型コロナウイルス感染症のクラスター（感染者集団）１例の発生を確認したと発表した。１日までに１０歳未満の男女６人と１０代の男児の計７人の感染が判明している。

　感染症対策室によると、新たなクラスターは、多くが同じクラスの児童。１月２９日に１０代未満の男児の感染が分かり、その後の検査で１０代男性と１０歳未満の男女５人の計６人の陽性が判明した。

　現時点で児童や職員ら７０人程度の検査を実施。今後は３０人程度を検査対象とするという。マスクを外す場面としては、給食時や同じ教室で過ごす際などに見られたとされ、さらに感染経路の調査を進めている。