ＩＣＴ技術の強みを融合
本紙掲載日：2022-01-29
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旭建設がＦＯＦ（宮崎市）と業務提携
建設現場へのＩＣＴ（情報通信技術）導入を推進し、生産性向上や働き方改革に取り組む旭建設（日向市、黒木繁人社長）は２０日、橋梁（きょうりょう）のインフラ点検や建設業向けＩＣＴ技術のサポートを行うＦＯＦ（宮崎市、児玉玲子社長）と業務提携を結んだ。同日、関係者が出席して宮崎市内のホテルで調印式があった。
人口減少に伴う建設業界の深刻な働き手不足と高齢化社会の中、生産性向上や働き方改革のため、ＩＣＴ技術の導入による企業のＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）は不可欠。業務提携は、互いが推進するＩＣＴ技術の強みを融合させることで、社会経済的な課題に対応しようと締結した。
旭建設はＩＣＴ技術を活用した土工、舗装、地盤改良、のり面の実績を持ち、三次元着手前測量から三次元設計データ作成、ＩＣＴ施工、三次元出来形測量まで、ＩＣＴ推進室を中心に内製化で取り組む。また、遠隔臨場や無人化施工にも力を入れている。
ＦＯＦは、橋梁などの点検業務で３６０度カメラから点検結果をＶＲ（仮想現実）化し、橋面や側面、桁下など自由に移動できる３Ｄストリートビューを手掛けるなど業務の効率化に注力。また。建設業向けのＩＣＴ技術サービスやＶＲ技術などにも強みを持つ。
業務提携の内容は、�。稗達塋拔�会や研修会の開催による相互の技術力向上と発展�∩蠍澆竜蚕儻鯲�による新たな技術の革新と開発の促進�Ａ蠍澆�らの工法検討やＩＣＴ活用などに対する助言・提案など協力体制�づ攤淑�壊などの災害時のＩＣＴを活用した調査解析の協力実施など。
黒木社長は「業務提携がいろんな会社や地域、組織の刺激となり、宮崎がデジタル化の先進県になればと考えている。今後もいろいろ模索し、展開したい」、児玉社長は「担い手不足が言われる中、女性や若年層も技術力をアップしながら生産性を上げていけることを宮崎から発信したい」と話した。