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商売繁盛、家内安全願う

本紙掲載日:2022-01-11
3面
打ち出の小づちで参拝者の背に触れて回る谷山住職

光明寺で十日えびす

 商売繁盛や家内安全を願う年始の恒例行事「十日えびす」が10日、延岡市古城町の光明寺(谷山光信住職)であった。

 同寺は、延岡七福神の一柱「恵比須(えびす)様」を祭る神霊場とされ、毎年御利益を望む参拝者へ祈とうや吉祥飾り、縁起物の授与などを行っている。

 この日は、恵比須神像が納められた本堂横の淡島堂内で法要があり、谷山住職と参拝者が般若心経を読経。住職が「南無恵比須太神」と真言を唱えながら、5円玉で作られた打ち出の小づちで参拝者の背に触れて回った。

 子どもの頃から通っているという同市恒富町の山村二美子さん(88)は「一年間の健康と家内安全を祈願した。自粛続きでストレスもたまるが、早くみんなで楽しく生活したい」。

 谷山住職(51)は「今年の干支(えと)は壬寅(みずのえとら)。停滞しているものが徐々に好転することを意味するので、コロナが収まり良い年になることを願っている」と話していた。

 恵比須様は、右手に釣りざおを持ち左脇にタイを抱える大漁追福の漁業神。七福神(恵比須、大黒天、毘沙門天、弁財天、福緑寿、寿老人、布袋)で唯一の日本由来とされ、繁栄や安泰をもたらす福の神として親しまれている。

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