ゲームの課金にも注意

北方学園小で出前講座−県消費生活センター延岡支所

　県消費生活センター延岡支所（牧草慎治所長）の出前講座が１６日、延岡市立北方学園小学校（三樹浩二校長、１２５人）であり、６年生２４人が消費者トラブルに関する知識や困ったときの対処法を学んだ。

　同センターの職員は、毎年１００校以上を訪問して啓発活動を行っている。オンライン環境が急速に普及する中、子どもたちのスマホトラブルが増加していることなどから同校が依頼した。

　同支所で消費生活啓発相談員を務める松本哲也さん（６０）と中尾栄子さん（５４）が来校。前半は松本さんが、同センターが行っている「相談」と「啓発」に関する取り組みや日常生活にあふれる契約について話した。

　続けて「本を買う」を例に、契約の種類や成立するタイミングなどを解説。契約は口約束でも成立すること、自分の都合だけでは取り消せないことなどの注意点を伝えた。

　後半は、オンラインゲームの課金が原因で起こったトラブルを再現した動画を視聴。中尾さんが▽オンラインゲームの課金▽ワンクリック請求▽ネットショッピングを通して実際に起こったトラブルの事例を交えながら、相談の大切さを呼び掛けた。

　田口巧晟さん（１２）は「契約は書類を通してだけだと思っていたので、口約束で成立すると知って驚いた。オンラインゲームもやっているので気を付けたい」と感想。松本さんは「困ったら親や先生にまず相談。言いにくいのであれば、取り返しがつかなくなる前に私たちを頼ってほしい」と話していた。

　消費者トラブルに関する問い合わせは、消費者ホットライン（電話１８８）、延岡市在住の人は同支所（電話延岡３１・０９９９）で直接相談を受け付ける。