２年ぶり道場での稽古再開

心機一転−延岡署少年柔道クラブ

　延岡警察署少年柔道クラブ（岡本龍総監督、岡本直樹監督、新地崇弘コーチ、１０人）が１１月２５日から、約２年ぶりに同署の道場で練習を始めた。主将の佐藤瑛太さん（１２）は「稽古ができるようになってうれしい」と喜んでいる。

　同クラブは毎週火、木曜の午後５時３０分から同署で練習してきた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、昨年２月ごろから利用できなくなり、その後は大貫町の河川敷や西階町の金堂ケ池で走り込みなどに励んできた。利用制限が緩和されてからは市民体育館で練習。今年６月に建て替え工事が始まると、西階中学校の柔道場を借りていた。

　県内の感染状況が落ち着いたことで、ようやく同署の道場での練習を再開した。約２年ぶりに道場の畳を踏み締めた子どもたちは約１時間３０分、打ち込みをメインにした基礎に取り組み、汗を流している。

　主将の佐藤さんは「またここで練習を頑張りたい」と心機一転。岡本監督は「コロナで試合もなく道場も使えない期間が長かったが、みんなよく頑張ってくれた」と選手をねぎらった。


◆金メダリストのサイン色紙をプレゼント−延岡署

　延岡警察署（久留米英樹署長）は２日、２０２０東京オリンピック柔道女子７０キロ級で金メダルに輝いた新井千鶴さん（２８）＝三井住友海上火災保険＝のサイン色紙を、同クラブにプレゼントした。

　新井さんは先月２６日、同署の一日署長を務めた。その際、署側が署の道場で練習している柔道クラブがあることを伝えたところ、快くサインに応じてくれたという。

　この日は、生活安全課の佐々木圭太課長が代表して、主将の佐藤さんに贈呈。「この色紙を見ながら一層、練習に励んでほしい」と激励した。

　色紙には「延岡警察署少年柔道クラブへ」の文字と、一日署長を務めた時の新井さんの写真が添えられている。西小５年の山内野々花さん（１１）は「うれしい。もっと頑張ろうという気持ちになった」と話していた。