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本紙掲載日:2021-12-08
6面

美郷町北郷の子育てサークル「yattara」

◆ゆったり自然体験、子どもも大人も

 美郷町北郷の入下地区で今春、豊かな自然を体験しながら親子で楽しめる子育てサークル「こどもえんyattara(ヤッタラ)」が活動を始めた。主宰するのは同町在住の上村かおりさん(34)。友人で保育士の小川公子さん(44)=日之影町=と一緒に、木曜から日曜までの週4日、遊びや農作業など、四季を通した体験の場を提供している。

 田んぼでは田植えや草取り、畑ではイモ掘りやエンドウ豆の収穫、丸太を組んでぶらんこ作り、宇納間備長炭の窯出し体験なども実施。延岡市内、西臼杵郡内から子どもたちが保護者と一緒に訪れる。

 また、4日のうち1日は小川さんの住む日之影町を会場にしており、こちらも自然豊かな環境が喜ばれている。

 記者が訪れたのはまだ暑い盛りのころ。この日、参加家族はなかったが、上村さんの長男愉太(ゆうた)君(4)と小川さんの三男千樫(ちかし)君(4)がいて、2人と共に普段の様子を紹介してくれた。民家をリフォームした自宅兼園舎の隣には、ヤッタラの田んぼがあり、もち米が稲穂を伸ばしていた。

 最近、近くの道路沿いにハチの巣らしい物を見つけたという。不測の事態もあり得ることから、上村さんらが何かと頼りにしている長野地区の上杉貴敬(あつひろ)さん(79)に駆除の相談をするため、散歩を兼ねてみんなで出掛けることになり同行した。

 歩いて往復約4キロの道のりにも発見が満ちていた。途中の田んぼでは、イノシシが踏み荒らした跡を確認。野生動物による農業被害と人間の営みについて少し考える。また、道端に落ちている木の実を見つけては、「何の木だろう?」と考える。投げ捨てられたごみを道すがら拾っていく。車で通るだけでは気が付かない。

 上杉さん宅で蜂の巣の話をすると、「こんなのもあるよ」と、納屋でオオスズメバチの巣を見せてくれた。ハチ獲り名人でもある上杉さんが仲間と共に地中から掘り出したもので、大きな楕円(だえん)形の巣が何層にも重なっている構造を説明してくれた。

 記者が見せた写真から、問題の巣の主がスズメバチと確認した上杉さんは「撤去する?」。安全のために撤去することも必要だが、一方で蜂の子は、山の恵みでもある。上村さんらは食べたことがないため、「大きくなるまで待って、上杉さんに捕獲してもらい、食べてみる」ことに決定。近くを通る時は「十分に注意する」と決めた。

 帰りの道中はちょうど昼食時に差し掛かった。どこかで弁当を広げることも計画済みで、上杉さんが以前「出入りしやすいように」と手入れしてくれたという長野川沿いの河原へ。川風を受けながら「いただきます」。普通の手作り弁当だが、実においしそう。

 この日の発見はスズメバチの巣と、涼を取ったりランチタイムを過ごしたりするのに快適な河原。山里の自然の中で見つけたものを理解し、それをどうするかを自分で考える。ヤッタラには、子どもはもちろん、大人にもそんな楽しい発見がたくさんありそうだ。

◇子育てに試行錯誤−とりあえず、ヤッタラ…

 「私たち自身も、どんなカテゴリーの施設に当てはまるのか、分かっていないところがあります。なぜこの活動をするのだろうと自分たちも考えつつ、世の中からどう捉えてもらえるのだろう、というのが楽しみでもあります」と上村さん。

 自身も子育てに関しては日々、試行錯誤の連続で、「できない、無理だ」と思うことも少なくなかったという。それでも、「とりあえずやってみたら」という前向きな気持ちでスタートすることにして、〃ヤッタラ〃と名付けた。
「ゆくゆくは一時預かりや預かりに発展させたいと思っていますが、がっちりつくり込まれた施設をつくることが目的ではありません。コミュニティーとして子どもたちが育っていく場を、美郷町ならではの環境でできることはあるのではないかと思っています」。豊かな自然環境に大きな可能性を感じている。

◇独身者も利用できる

 SNSでイベントの情報を発信すると、単身で参加しにくる大人もいるという。「子育て世代に限らず、独身の方も、ここでの暮らし自体に魅力を感じてくださるようです」と、門戸は広い。

 「ヤッタラ」の住所は、美郷町北郷入下1268の1。延岡市方面からは国道388号から長野川沿いに左折。道なりに進み、堆肥保管場を過ぎた先の道路沿いの左側。問い合わせ先は電話美郷60・3774。利用料金は、その日のスケジュールによって大人も子どもも1人500円から3000円まで。利用の場合は前日までに連絡を。

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