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漁業に関心、食べ物に感謝

本紙掲載日:2021-12-04
8面
アジのさばき方を教わる南浦中の生徒

南浦中恒例の魚さばき体験


 延岡市立南浦中学校(柳田英人校長)でこのほど、恒例の魚さばき体験学習があり、全校生徒13人が新鮮な魚のさばき方、調理の仕方について学んだ。

 体験学習は、地元の基幹産業である「漁業」への関心を高めようと、市漁協浦城支所(砂田範博所長)の協力で毎年実施している。

 この日は、砂田所長がアジとタチウオ、兵殖宮崎事業所(中山善統所長)が約60センチのブリ2本を提供。熊野江町の桑原民子さん(72)・里奈さん(38)親子が講師として指導し、生徒の保護者数人も参加した。

 生徒はまず、民子さんらによるブリの三枚下ろしの実演に目を凝らし、さばき方の大まかな流れを予習。その後、包丁を使って一人1匹ずつアジのうろこを取り、講師のアドバイスを受けながら皮引きや骨抜きを体験した。

 骨を抜いたアジは塩こしょうだけで味付けして丸ごとフライに。ブリは煮物と刺し身にした。また、刺し身は民子さんが差し入れた酢飯と合わせて握りずしや、油揚げに包んでいなりずしに仕上げた。教職員もエプロン姿で調理に参加、生徒らと親睦を深めていた。

 小野湊聖さん(14)は「小学生の時にアジをさばいたことはあったけど、理科などで知恵が付いた分、血や臓器が当時ほど平気で触れなくなっていた」と振り返り、「さばき方を覚えていることと、実際にやるのとでは全然違うと感じた。より食べ物に感謝しなければと思った」と話していた。

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