新型コロナ−綾町の３０代男性

デルタ株の疑い−３日発表

　県は３日、県内で新たに綾町の３０代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。２日の検査で陽性が確認され、変異株検査でデルタ株疑いと分かった。新たな変異株「オミクロン株」である可能性は極めて低いとみている。県内の累計感染者は６１３８人になった。

　県感染症対策室によると、綾町の男性は医療機関を受診し、行政検査で陽性が確認された。県外往来歴などはなく、感染経路などを調べている。県内での新規感染者の発表は１０月２０日以来、４４日ぶりとなった。

　県は３日から県内の警報段階を「持続的な警戒」から「警報」に変更。宮崎・東諸県圏域は「緑（感染未確認）圏域」から「黄（感染確認）圏域」に変わる。


◆病床数の表記は２６５床

　県は３日公表分から、入院受け入れ病床数を最大確保数３３９床ではなく、緊急時までの確保数２６５床で表記する。３３９床は、国のレベル４（避けたいレベル）となった場合に、一般医療を制限して確保できる病床数で、より現実に即した緊急時（国レベル３＝対策を強化すべきレベル）に確保する２６５床で表す。

　１０月２１日公表分までは、当時の最大確保数３３２床で表記していた。

　なお、２日までのレベル０（感染者ゼロレベル）、現状のレベル１（維持すべきレベル）、レベル２（警戒を強化すべきレベル）の場合は平常時、感染拡大時として２２５床を確保しておくという。

　２６５床は、県北では日向入郷圏域が２８床（指定医療機関４床、協力医療機関２４床）、延岡西臼杵圏域が５３床（指定医療機関４床、協力医療機関４９床）となる。３日現在、入院療養調整中が１人で、入院・療養者はいない。


◆コロナ、２日連続で確認

　県は４日午前、３日に県内で新たに５人未満が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染者の発表は２日連続。詳細は午後に発表する。