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ユダヤ人難民に命のビザ

本紙掲載日:2021-12-04
3面
5日まで開かれている根井三郎の資料展

5日まで根井三郎資料展−延岡

 宮崎市佐土原町出身で外交官・根井三郎の資料展が、延岡市本小路のカルチャープラザのべおかアートギャラリーで開かれている。5日まで。時間は午前9時〜午後5時。入場無料。主催は根井三郎を顕彰する会(根井翼会長)。

 根井三郎(1902〜1992)は第2次世界大戦中、ロシア・ウラジオストクの日本領事館総領事代理として、杉原千畝が発給した〃命のビザ〃を持つユダヤ人難民たちを独断で日本行きの船に乗せて救った。昨年4月には、根井三郎が単独で発給したビザが、初めてアメリカで発見された。

 資料展では、根井三郎の年譜や同会の調査報告、独断で発給したビザの写しのパネルのほか、孫の茂美さんが根井三郎から譲り受けた将棋盤、親族が保有していたアルバムなども展示している。

 同市佐土原総合支所地域市民福祉課地域係の齋田彩佳主任主事(31)は「延岡市で展示会の開催は初めて。名前を知らない人もまだ多い。宮崎出身で偉大な功績を残した根井三郎をより多くの人に知ってほしい」と来場を呼び掛けている。

 5日は、同プラザのべおかハーモニーホールで講演会がある。時間は午後1時〜3時。入場無料で申し込みは不要。根井会長が根井三郎の功績や同会の取り組みを紹介する。資料展と講演会は先月、日向市でも開催された。

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