「今までの全てをぶつけた」

ハンドボール女子・原選手が帰延し市長報告

◆東京五輪日本代表の主将

　今夏の東京五輪にハンドボール女子日本代表の主将として出場した延岡市出身の原希美選手（３０）＝三重バイオレットアイリス＝が２日、同市の読谷山洋司市長を訪ね、五輪の結果など報告した。

　市役所正面玄関前では職員らが「おかえりなさい原希美選手」と書かれた横断幕を掲げて出迎え、母校の延岡中学校１年でハンドボール部員の遠田成亜さん（１２）、椎葉天音さん（１３）、本間千遥さん（１３）が花束を贈呈した。

　読谷山市長との歓談で原選手は、「無観客で世界大会とは違う緊張感があった。ボランティアの方の後押しもあり、いい環境で試合をすることができた」と振り返った。

　読谷山市長は「原選手の活躍が私たちに勇気を与えてくれた」と話し、「長く第一線で活躍することを望んでいる。時々延岡でエネルギー補給をし、さらに活躍してほしい」とエールを送った。

　同競技で日本女子の五輪出場は、１９７６年モントリオール大会以来、４５年ぶり。準々決勝進出こそならなかったが、１次リーグでモンテネグロを２９―２６で破り、同大会カナダ戦以来となる白星を挙げた。

　訪問後、原選手は「決勝トーナメントに進めず悔いは残っているが、オリンピックに今までの全てをぶつけることができた」と話し、今後については「三重バイオレットアイリスで日本一になることが最大の目標」と語った。また、延岡市民に対して「たくさんの応援に感謝したい。これから延岡に恩返しができるような活動をしていきたい」と話した。

　原選手は東小―延岡中―宮崎学園高―日本体育大卒。小学３年の時、延岡東クラブで競技を始めた。宮崎学園高１年の時にＵ―１６（１６歳以下）代表入りして以降、各年代別の日本代表に選出。２０１３年から、日本リーグの三重に所属している。同年、日本代表入りし、１６年から主将を務めた。身長１７０センチ。ポジションはレフトバック。