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写実、具象の彫刻27点

本紙掲載日:2021-11-23
7面

芝行則さん(日向)延岡で個展−27日までチムニー

 日向市在住の彫刻家、芝行則さん(68)の個展が、延岡市中町のチムニー(大坪眞佐子代表)で開かれている。27日まで。観覧無料。開場は午前10時〜午後6時。最終日は同5時まで。

 芝さんは、木材関係の仕事をしていた叔父の影響で彫刻に興味を持ち、20代で鹿児島県の彫刻家へ師事。基礎を教わりながらほぼ独学で腕を磨いた。個展を開くのは7回目(うち延岡は3回)。延岡、日向市美展や宮日総合美術展などでは無鑑査の評価を受けている。

 同展には、芝さんが「シルエットが面白い」と話すカボチャの彫刻やリンゴなどをモチーフにした写実、具象作品27点が並ぶ。色付けはアクリル絵の具をエアブラシ(圧縮した空気で塗料を吹き付ける道具)で吹き付け、作品によっては磨かず削り跡を残すなど、本物のような質感を目指して彫り上げた。

 特に、おいの運動会で見たつむじ風からインスピレーションを受けた「風の記憶」は、葉を一枚ずつ彫って竹ひごでつなぎ合わせた大作。制作に約1カ月を要し、枯れ葉が舞い上がるさまをリアルに表現している。

 芝さんは「感性は人それぞれ。お客さまが見たありのままを感じ取ってもらえれば」と話していた。24日と27日は在廊予定。展示作品は買うこともできる。

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