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看護師へ、また一歩

本紙掲載日:2021-11-18
2面
ナイチンゲール像のともしびを点灯する学生
ナイチンゲール誓詞を唱和する学生

日向看護高等専修学校

◆ナイチンゲールの精神受け継ぐ−厳かに戴帽式

 日向看護高等専修学校(日向市鶴町、松岡敬子校長)の第56回戴帽式が10日、同市上町のベルフォート日向であり、1年生30人(女子20人、男子10人)が看護師への志を新たにした。

 戴帽式は入学後、一定の基礎教育を履修した学生に改めて希望と決意の自覚を促すための通過儀礼。照明を暗くし、厳かな雰囲気で行われた。

 女子学生に「愛を持って患者に仕える」という思いが込められたナースキャップ、男子学生の胸元のポケットにハンカチが納められた後、「看護の精神を象徴する光」とされるナイチンゲール像のともしびから自分のキャンドルに点灯。全員で「ナイチンゲール誓詞」を唱和した。

 松岡校長は、19世紀、国民の死亡原因第1位が感染症であったイギリスで育ったナイチンゲールは、一貫して衛生改革を唱えた第一人者だったと説明。「コロナの特効薬がない現代と同じ状況下で、衛生改革を成し遂げたナイチンゲールには敬服するばかり。皆さんもぜひ、ナイチンゲールの精神を受け継いでほしい」と呼び掛けた。

 戴帽式を終えた江藤甫享さん(19)は「これから実習に行くので、しっかりと技術を身に付けたい。わずかなミスが命につながる。細かいことも見逃さない観察力のある看護師になりたい」と話した。

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