「ひなたＷＯＭＡＮ」（８２）延岡共立病院・清永麻紀さん

温かい健診センターに

　健診センター長として、午前中は企業健診や日帰り人間ドックなど、午後は主に特定健診などに携わる。スタッフ全員が女性ということもあり、乳がんに特化したレディース健診にも力を入れる。

　「当院は検査装置がそろっており、その日のうちに一通りの結果が分かるのが強み。説明とともに、『こうした方がいいですよ』などその方に合った助言・指導をさせていただいています」

　本職は放射線科医。健診の合間を利用して、各診療科から送られてくる患者のＣＴやＭＲＩ画像を見て、病気の有無や程度を判断する仕事も担う。

　「バタバタするときもありますが、常に受診者お一人おひとりのことを考えながら、できるだけ迅速な対応を心掛けております」

　共立病院の放射線技師だった父や、伯父ら親戚にも同病院の医師が多くいる環境に育つ。延岡高理数科（現メディカル・サイエンス科）から大分医科大（現大分大医学部）に進んだ。

　卒業後も同大医局でがん治療などに当たっていたが、山月町への移転新築を前にした２０１９年のことだった。現院長らから「一緒にやらないか」の誘いを受け、帰郷を決めた。

　「地域医療を盛り上げようとの熱意に打たれました。画像診断医としての特徴を全面的に生かせることができ、お年寄りと話をするのも大好きなので毎日が充実しています」

　今も定期的に大分大に通うなど自己研さんを欠かさない。別府の温泉で体力回復に努めるのが最高のリフレッシュという。

　「誰もがいつでも気さくに訪れることができる『よろず相談所』のような場づくりに努め、『健診なら共立がいいよ』と多くの方に思っていただけるようなセンターにしていきたいですね」