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桜ケ丘に希みあり(2)−延岡商業高校創立100周年

本紙掲載日:2021-11-03
1面
今年9月のオープニングセレモニー。現在は流通経済科の2、3年生が携わり、マックスバリュ岡富店前に設けた支店との2店舗を経営する

チャレンジショップ「和」手探りで始め20年

◆流通経済科の実践的な学び

 「いらっしゃいませー」。延岡市山下町の山下新天街に高校生の元気な声が響き渡る。週に数回、平日の午後に商店街内の空き店舗にオープンするチャレンジショップ「和(なごみ)」は今年、20年の節目を迎えた。

 2002年から毎年、流通経済科の生徒が運営する。商品の仕入れから宣伝、販売など経営全般を担う。今年4月に着任した原田昭洋教頭(52)は当時、同科主任として和のオープンを担当。「机上の学習だけではなく、学校外に出ることで起業家マインドも育成され、実践的な学びになる。学校の魅力にもつながれば」との期待もあったという。

 1996年に学科改編で新設された同科だったが、希望者数は伸び悩んだ。そこで「特色を生かした学びを」と着手したのが空き店舗を活用した販売実習。地域活性化への貢献にもつながる取り組みだが、県内の県立高校では初の試みだった。

 手探り状態の中、商品の仕入れ先となる地元の企業などとの交渉から始めた。担当生徒がいても、生徒は授業があるため電話に出ることはできない。そのため職員室にひっきりなしにかかってくる電話のほとんどが原田教頭宛て。「周りの職員から『何屋さん?』と冷やかされたり、『先生のせいで電話が使えん』と嘆かれたりした。指導者というよりも卸売業者のようだった」と笑う。

 苦労してこぎ着けたオープン。店の中は、街の人たちの期待も加わりすし詰め状態になった。「生徒はどうだろうか」という不安をよそに生徒はよく動いた。仕入れから簿記を生かした価格決め、販売取引など、授業で学んだことを実務で生かすことができるメリットもすぐに感じた。

 一方で「売れる」と思って仕入れた物が売れないなどの経験から「自分がいいと思うものが売れるわけではない」ことを学び、「消費者が欲しいものは何か」というビジネスの視点も身に付けた。

 活動は注目され、翌年の入学者を決める一般入試では県内の高校で2番目の志願率。店舗経営者を目指す生徒の入学も増えた。実践的な学びの場として、商店街内に期間限定でオープンする高校生の店として、すっかり定着。原田教頭は「よく続いた。生徒や先生方が維持してくれたというのがうれしい」と喜び、「商店街の協力がなければ続かなかった」と感謝の言葉を続けた。

 来年度の入学生から学科改編で同科はなくなるが、新しい学科に「和」は引き継がれる。「地域から愛されるお店であり続けてほしい。にぎわい創出のきっかけとなり、まちに貢献できれば」と原田教頭は願っている。

(タイトルは校歌から。題字は流通経済科3年の後藤きららさん)

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