３年生「日本一」は後輩に−弓道

全国総体５位入賞の延学

　新潟県で行われた全国高校総合体育大会の弓道女子団体で、５位入賞を果たした延岡学園。メンバーの３年生は日本一を逃したことに悔しさをにじませつつ、「日本一を味わってほしい」と後輩の指導にあたっている。

　県大会決勝で２０射中１８中を的中させ、日本一の期待を背負って大舞台に臨んだ。メンバーは県大会と同じ、溝口千織（２年）、米加田歩楓（３年）、西優姫乃（同）、坂本彩華（同）、堀内美咲（２年）。予選を２０射中１６中の同率１位で通過。決勝トーナメント１回戦は甲府第一（山梨）に１５―１１、２回戦は対馬（長崎）に１５―８で勝ったが、準々決勝で橘（福島）に１中及ばなかった。

　「まだまだ大舞台で緊張してしまうところがあった」「自分をコントロールできなかった」と反省の言葉が続いた。それでも気持ちを切り替え、敗戦が決まった直後の５〜８位決定戦では奥村恵監督らの激励を受け、「５位は取ろう」。「１人でも欠けたら負けてしまう。この５人で日本一を取る」と誓い合ったメンバーで、５位を勝ち取った。

　「延学に来て、弓道だけでなく社会に出ても通用する礼儀を教わった。ここに来て良かった」と３年生。既に進学先が決定しており、大学でも日本一を目指す予定だ。現在は毎日練習に出て後輩たちを指導。「悔しさを味わってほしくない」と熱が入る。

　同部では２０１１年から、全国大会入賞という〃伝統〃が続いている。奥村監督は「全国に行ったらただでは帰らないという思いが引き継がれている。連続入賞をこれからも続けていきたい」と話した。