ピンクリボン月間−もっと知ろう、乳がんのこと

３０日、エンクロスでイベント

　今月の「ピンクリボン月間」に合わせたイベント「ココカラフェスタ」が３０日、延岡市駅前複合施設エンクロスである。多くの来場を呼び掛けている。

　ピンクリボンは、乳がんへの正しい理解を広め、早期発見、治療などを推進する世界規模の啓発キャンペーン。イベントは２０１９年に続いて２回目で、エンクロスの女性スタッフを中心に企画した。

　当日は午前１１時から和食のワークショップ、アロマスプレー作り、子どもたちによるエレクトーンコンサート、おはなし会などを予定している。事前に予約した人は、乳がん検診が受けられる乳がん検診車を利用できるほか、市健康増進課から保健師が来場し、相談対応などを行う。乳がん、子宮頸（けい）がん検診の申し込み（検診は後日）も受け付ける。

　午後３時からはメインイベントの「ココカラセミナー〜乳がんをもっと知ろう〜」。講師は長沼医院（延岡市平原町）婦人科の長沼康子医師、さがら病院宮崎（宮崎市）乳腺外科の船ケ山まゆみ医師、同院宮崎地域医療連携室医療ソーシャルワーカーの米田智恵美さんの３人。女性に多い乳がんを中心に現代の診療や治療方法、病気になった時に出てくる仕事や子育て、社会保険、生命保険など、さまざまな不安や心配事との向き合い方について話す。

　「正しい知識と検診の大切さを知り、主体的に自分の健康に向き合うことが大事。５年後１０年後も今の生活を大きく犠牲にしないためには、早期発見が重要。検診を上手に活用してほしいというのが、一番伝えたいメッセージ」と長沼医師。

　しかし、「もし病気だったら」という不安から受診できないことも多いため、今回のセミナーで病気や使える制度などについて知り、主体的な受診につなげたい考えだ。

◆男性も一緒に考えて

　ココカラセミナーの定員は会場４０人、オンライン参加１００人。いずれも事前申し込みが必要。エンクロススタッフの上野卓史さんは「男性にとってパートナーのことも心配。男性にも一緒に考えてほしい」と積極的な参加を呼び掛ける。申し込みはエンクロス（電話延岡２０・３９００）。イベントの詳細はホームページから。また、当日検診車での検診希望者は健康増進課（電話延岡２９・２２１７）に申し込む。