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県文化賞に2氏−学術・伊藤氏、芸術・俵氏

本紙掲載日:2021-10-19
3面

11月5日に表彰式

 県は18日、今年度の県文化賞に、宮崎大学農学部教授の伊藤哲氏(57)=学術部門、歌人の俵万智氏(58)=芸術部門が決定したと発表した。居住地はいずれも宮崎市。授賞式は11月5日、県庁で開かれる。

 県文化賞は1950年創設で、今回で72回目。2人を加えこれまでに307人、3団体が受賞している。

 伊藤さんは九州大農学部林学科を卒業し、九州大助手を経て宮崎大農学部助手。2009年から教授で、日本森林学会賞(論文賞)、森林立地学会論文賞などを受賞している。

 森林の将来にわたる多目的機能を維持するため、生物多様性などに配慮した自然林再生や人工林施業の研究などで、本県、全国の森林管理の推進に寄与した。

 俵さんは、早稲田大第一文学部日本文学科卒業。神奈川県立高校で国語教諭を勤め、「サラダ記念日」で第32回現代歌人協会賞を受賞。第11回若山牧水賞、今年は第55回迢空賞などを受賞した。

 本県に移住しており、評伝「牧水の恋」や牧水・短歌甲子園の審査などで若い世代を含む短歌文学の裾野を拡大するなど、本県文化の向上発展に寄与した。

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