牧水顕彰作品展−６〜１０日

市内高校生が絵画や書などで表現−延岡

　日向市東郷町坪谷で生まれ、１２歳から２０歳までの多感な時期を延岡市で過ごした歌人・若山牧水の短歌をテーマにした「若山牧水顕彰作品展」が、６日から延岡市本小路のカルチャープラザのべおか２階アートギャラリーで開かれる。１０日まで。観覧無料。

　国文祭・芸文祭みやざき２０２０の分野別フェスティバルの一つ。同延岡市実行委員会、若山牧水延岡顕彰会（飯干喬啓会長）など主催。

　若い世代に牧水に親しんでもらおうと企画。市内の高校生を対象に、牧水の短歌から好きなものを選んで表現した絵画、書、写真などを募った。

　聖心ウルスラ学園高校から生け花と書、延岡高校から書、延岡商業高校から写真と美術、延岡星雲高校から美術の作品計２２点が、短歌を選んだ理由や作品への思いなどを書いたキャプションと一緒に展示される予定。

　また、牧水と延岡との関わりや延岡での顕彰活動についてまとめたパネルも展示。同顕彰会の相談役塩月眞さんが牧水をテーマに描いた油絵も展示するという。

　開場は毎日午前９時〜午後５時。問い合わせ先は同祭延岡市実行委事務局（電話延岡２０・５５５３）。

◆ここ見て、聞いて、楽しんで−高校生がどんな歌を選ぶか楽しみ

　延岡市教委文化課内で若山牧水延岡顕彰会事務局を担当しています。
若い世代に牧水に親しんでもらえたらと、国文祭に合わせて企画しました。選んだ歌をテーマに作品を作ることで、牧水のことを好きになってもらえたらうれしいです。

　高校生の皆さんには、歌を選んだ理由や作品の見どころを書いてもらいます。

　そこも見ていただきたいです。

　私自身、牧水の短歌が好きです。「酒と旅」を好んだと言われますが、家族愛の強い方だと思います。高校時代の１８歳までに牧水の短歌について深く知ることや接する機会は少ないので、今回が、若い世代が牧水顕彰に目を向ける地道な一歩となればいいなと思います。

　高校生がテーマに選んだ歌を見て、「こんな歌を選ぶんだ」と、私自身も作品を見るのを楽しみにしています。ぜひたくさんの人に見に来てもらいたいで
す。延岡市在住、３６歳。