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延岡学園尚学館中高が文化祭

本紙掲載日:2021-09-28
6面

それぞれの“音”生き生き発表

 延岡学園尚学館中学校高等部(柳田光寛校長、298人)の文化祭「第30回尚学館祭文化の部」が18日、延岡総合文化センター大ホールであった。
 「『律』それぞれの音色を響かせて」をテーマに、中学1年生〜高校2年生が約1カ月の練習の成果を発表した。

 開会式で生徒会長の山内碧泉さん(高校2年)は「個人個人が違う音を出し、重なり合うことで大きな音となる、そんな合唱や劇にしましょう」と呼び掛けた。続けて、実行委員長の甲斐姫来々さん(同)が「皆さんの練習の成果を精いっぱい示してください」とあいさつした。

 音楽の部は、吹奏楽部8人が「SINGSINGSING」を演奏して幕を開けた。手拍子に合わせて、1人ずつ前に出てソロ演奏を披露する場面もあり、会場から大きな拍手が送られた。

 合唱コンクールでは、アニメソングからJポップまでさまざまなジャンルの合唱を発表。例年は各学年2曲ずつ歌うが、コロナ感染リスク軽減策で1曲に変更。緊張した面持ちでステージに立った生徒たちは、きれいなハーモニーを響かせた。

 弁論の部では、学年ごとに選出された1人が発表。このうち石井康さん(高校1年)は「Youeatplastic」と題して、マイクロプラスチックを食べた魚を人間が食べていると話し、マイクロプラスチックが引き起こす環境問題を説明。ボランティアで参加したごみ拾い活動に触れ、「危機感を持って、適切に処理していきましょう」と力強く呼び掛けた。

 また、演劇の部では、生徒が監督、脚本、演出、舞台道具製作などを手掛けたオリジナリティーあふれる作品を披露。劇中にダンスを取り入れたり、ギャグで笑いを誘ったりして会場を盛り上げた。

 今年は保護者が来場できなかったため、カメラ4台でさまざまな角度からステージを映し、動画共有サイトYouTubeでライブ配信した。

 ロビーでは、英文日記や延岡の風景画、書道など、生徒が作ったさまざまな作品が展示され、休憩中に生徒が鑑賞する姿もあった。

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