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見る人引き込む100点超

本紙掲載日:2021-09-21
7面

26日まで延JOYパラ・アート展

◆5事業所が写真、書、陶芸、絵画

 障害のある人たちが、延岡市在住の芸術家から指導を受けて制作した作品を展示する「延JOY(エンジョイ)パラ・アート展」が、同市本小路のカルチャープラザのべおか2階アートギャラリーで開かれている。26日までの午前9時から午後5時まで観覧できる。入場無料。

◆芸術に取り組む姿勢は障害の有無に関係ない

 国文祭・芸文祭みやざき2020の分野別フェスティバルの一つ。昨年1月から、芸術家が市内の事業所に出向き、一緒に制作してきた。新型コロナウイルスの感染拡大で活動できない期間もあったが、5事業所が完成させた。

 会場にはそれぞれの事業所が制作した100点以上を展示。旭化成アビリティ(旭町)が写真、延岡こども発達支援センターさくら園(古城町)が書道、放課後等デイサービス「Wa」(出北)、生活介護事業所ぷらたなす(野地町)が陶芸、はまゆう園生活介護恒富事業所(恒富町)が絵画作品を出品した。

 このうち旭化成アビリティのコーナーには、アユの塩焼き、城山の桜、五ケ瀬川の夕焼けなど延岡の魅力を題材にした作品、何度も足を運んで撮影に成功したという星空など、その世界に思わず引き込まれるような作品が並んだ。また、さくら園のコーナーには、文字だけでなく手形や足形、筆で描いた模様など、子どもたちが全身を使って自由に描いたアートが、活動中の様子を収めた写真と共に展示され、来場者の目を楽しませている。

 また、会場の手前のフリースペースには〃浄満さん〃の愛称で親しまれた琵琶盲僧の故・永田法順さんを紹介したビデオも上映されており、自由に見ることができる。

 市内から訪れた70代の女性は「アーティストとの作品作りは子どもたちにとって素晴らしい体験だと思う。自由さが引き出されていて、楽しそうな様子が伝わった」と話していた。

 主催者の一つで障がい者にやさしいまちづくり実行委員会の甲斐けさよ実行委員長は「障害を持った人たちがアートに触れる機会が少ないということで企画した。作品に取り組む姿勢は障害の有無に関わらないことだと思う。今後もこのような機会が続けられれば」と話した。



◆「飛翔」力強く−金澤翔子さんが席上揮毫

 「延JOYパラ・アート展」のオープニングは、同プラザ1階の多目的ホールであり、ダウン症の書道家・金澤翔子さん(36)=東京都=が席上揮毫(きごう)を行った。出品者やその家族ら関係者が出席。金澤さんは〃プレゼント〃としてダンスも披露し、会場を沸かせた。

 オープニングは当初、金澤さんをスペシャルゲストに、一般観覧者も入れて、バンド演奏やアビリンピックの実演などのステージイベントを行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染状況を受けて変更。入場を関係者のみに制限し、ステージイベントは中止とした。

 最初に読谷山洋司市長のあいさつがあり、「1年にわたって本日のために準備し、作品を作っていただいた」と感謝。

 続いて金澤さんが母の泰子さんと共に登場し、両手を合わせて静かにお祈りすると、早速大きな筆を使って「飛翔」の二文字を10分ほどで力強く書き上げた。出席者は真剣な表情で一画一画を見詰め、金澤さんの「コロナに負けないように書きました」という説明と共に完成した作品が掲げられると大きな拍手を送った。

◇「みんなに照らされて月になれた」

 泰子さんは、今月で7年目に入る金澤さんの「素晴らしい1人暮らし」や、12月に六本木ヒルズで開催予定の個展「月の光」について触れ、「翔子は1人で輝く人間ではない。1人暮らしができているが、翔子の力だけではない。まちのみんなが助けてくれて、共生世界をつくった。月になりたかった翔子が、みんなに照らされて月になれた」と話し、「翔子が生まれた時は涙に暮れてしまったが、非常に元気で明るく育った。これからもよろしくお願いします」と呼び掛けた。

 マイケル・ジャクソンが大好きという翔子さんからのキレのあるダンスのパフォーマンスのプレゼントもあり、観客は笑顔と共に手拍子を打って楽しんだ。

 また、「マイナスな言葉がない」という翔子さんがコロナを「コロ太郎」と呼んでいること、大きな木に向かって「コロ太郎、冥王星に逃げて」とお願いしていることなどを紹介。苦しい状況の中でも、ほのぼのとしたエピソードに会場は温かな笑いに包まれた。

 金澤さんが揮毫した作品は期間中、会場に展示される。

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