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デルタ株猛威、どう対応−コロナ禍の子ども

本紙掲載日:2021-08-28
3面
延岡市小児科医会長の宝珠山厚生医師(ほうしやま子どもクリニック)

延岡市小児科医会会長・宝珠山医師に聞く

◆原点の手洗いうがいを丁寧に

 新型コロナウイルスの「デルタ株」が猛威を振るい、若い世代にも感染が広がる中で、県北の各学校が2学期を迎えている。幼稚園なども含め教育現場での感染が心配されるが、どう対応したらいいのか。延岡市小児科医会会長の宝珠山厚生医師(ほうしやま子どもクリニック院長)に話を聞いた。



◆心配な長期の行動制限

――校内や園内での感染が心配されます。

感染はもちろん懸念されますが、小児科医としてはむしろ、この1年以上にわたり子どもたちの行動が制限され、言語でコミュニケーションする機会が減っていることが心配です。
人間は10歳ぐらいまでに脳の発達が9割以上完成するのですが、脳は言語によるコミュニケーションで成長します。オンラインでの会話にしても、相手と実際に会ったことがあるかないかでは全く違いますし、面と向かって言葉を交わすのはとても大事なことです。
「キレやすい子ども」「ゲーム脳」などと表現されますが、そうした脳の発達への影響が心配です。中高生も運動会や文化祭、クラブ活動など、大切な交流の機会が減っています。人数を分散するなどうまく対策しながらでも、できる限りこうした場を設けてほしいと思います。

――感染拡大に伴い病院の受診にも影響が出ているのではないですか。

スポーツ大会で宮崎市に行ったり、感染流行地域の都市部から帰った後に熱が出たため新型コロナを心配して、病院を受診される子どもさんはいますがわずかです。例えば両親が感染して子どもが濃厚接触者となる家庭内感染などで、小児科が対応することはないと思います。
多いのはワクチン接種に不安を抱えての相談です。アレルギーを持っているお子さんは増えており、「ワクチンを打っても大丈夫ですか」という相談はかなり寄せられています。

――そうした相談にはどのように応じているのですか。

われわれ医師にとっても未知のワクチンですので、国の専門家らから、しっかり知識を得て情報をお伝えしています。結論から言えば、基本的にアレルギーがあっても問題はありません。
子どももワクチン接種で重症化したり後遺症を残す事例は一部報告されていますが、新型コロナを収束させるためには全ての年代がワクチンを受けるべきというのが、専門の先生方の考えです。
子どもはいくら軽症であっても、ウイルスを拡散して高齢者や基礎疾患がある方に感染させる可能性があり、若年者の感染を防ぎ、高齢者らを守っていくのが重要ということです。

――教育現場にはどうした対策を求めますか。

飛沫(ひまつ)防止のため、3歳以上は注意しながらマスク着用をお願いしたいですね。何より、もう一度原点に返って、手洗いやうがいなどを厳密に行ってほしいと思います。
子どもたちの手洗いを見ていると、手のひらのこすり洗いだけが多いのですが、爪先から手首までしっかりと洗うことが大事です。ある保育園がやっているのを見たのですが、「手洗いの歌」で小さい頃から身に付けておくといいですね。
うがいも口の中をすすぐだけでなく親がお手本になって、まねさせてほしいと思います。指しゃぶりやおもちゃをなめる癖もいろんな感染症のリスクになります。

――子どもに症状が出たらどうすればよいですか。

体調が悪いお子さんは保育園や学校などを休ませて、病院に来ていただければ結構です。
新型コロナが出始めた頃は(極度に感染を恐れて)受診を控える家庭が多く、閑散とした時期もありましたが、最近はそうした状況は解消されました。当院であれば入り口前での問診を重視し、心配な場合は場所を分けますし、診察の際もしっかりフェースシールドを着用しています。
特に現在はヘルパンギーナや溶レン菌(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)にかかる子どもが多いのですが、喉まできちんと診察しますので、しっかりとした診断がつけば安心してもらえるのではないでしょうか。


◆大人が積極的に接種、一日も早く日常を

――市民への呼び掛けがあればお願いします。

子どもたちの活動を制限するのは今年が限度だと思いますし、この状況を改善するにはやはりワクチン接種しかないのではないでしょうか。
これまで子どもへのワクチン接種を見合わせていた保護者の方も接種したい気持ちはあり、最近は打つ方が増えてきました。私もできる限り集団接種をお手伝いさせていただいているのですが、延岡市医師会は皆さんがとても協力的で、看護師も十分すぎるほど集まってくれています。
大人が積極的にワクチンを接種し、一日も早く子どもたちが当たり前にコミュニケーションできる日常を取り戻してもらいたいと願っています。

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