美容を通じて、女性のオピニオンリーダーを増やしたい

エステサロン経営−遠田一美さん（延岡市浜砂）

　「『美』をテーマに、輝く女性をサポートしたい」。こう話すのは、延岡市浜砂でエステティックサロンを経営する遠田一美さん（４６）。５月に県代表として臨んだ「ミセスジャパン２０２０」（静岡県）で部門別１位を受賞。現在は本業にいそしむ傍ら、同宮崎大会の運営や出場者のサポートに積極的に取り組んでいる。

　遠田さんは延岡高校を卒業後に専門学校を経て、県外でエステの会社に就職。結婚を機に帰郷し、その後、開業した。美容業界の第一線で活躍しながら、母親として娘４人を育てた。


◆ミセスジャパン部門別全国１位

　「ミセスジャパン」は、日本国籍を持つ２５歳以上の既婚、または結婚歴のある女性やシングルマザーが対象で、年齢を重ねることで得られる内外面の美しさを審査するコンテスト。遠田さんは、昨年１２月の宮崎大会でグランプリ。全国大会では、浴衣の着こなし、ウォーキング、スピーチなどを総合的に審査して選ばれる「ベストトラディショナルコスチューム賞」を受賞した。「受賞できるとは思っていなかったので、発表の瞬間は、うれしかったというより、驚きの方が大きかった」と振り返る。

　現在は、オフィシャルトレーナーとして、スキンケアの講座を担当。今月８日に都城市で開催された宮崎大会の出場者をサポートした他、昨年の遠田さんと同じくグランプリを獲得した県代表の全国大会（１１月開催予定）に向けた指導を担当している。

　友人に背中を押されたのがきっかけで、飛び込んだ「ミセスジャパン」。美容歴２５年のベテランだが、「自分を磨き、『最高の自分に向かって努力する』中で、ここでしか得ることができない経験ができ、視野が広がった」と、今後に向けて新たな手応えをつかんだようだ。

　「ミセスジャパンを通して、すべての女性が、夢と自信を持って自分らしく輝ける社会を目指したい。地域社会への貢献につながるオピニオンリーダーを増やしたい」と意気込んでいる。