地域情報誌「ｉｍｏｔａｋｏ」

岡富中生が取材活動中

◆創刊号、９月発刊目指し

　延岡市立岡富中学校（粟田茂樹校長、３０６人）は今年度、校区内の地域限定情報誌を発行することになった。９月に創刊号の発刊を目指しており、生徒は取材や記事作成に励んでいる。

　地域についての学びを発信することを目的に計画。生徒は自分が選んだテーマで取材交渉から取材、記事作成、編集まで一連の作業を行う。地域の良さや課題を発見、発信することで「ふるさとへの思い」を持ち、主体的な学びから達成感を得ることなどがねらい。

　情報誌名は「ｉｍｏｔａｋｏ」。現在３０〜４０代の卒業生が、体育着に書かれていたローマ字表記「ｏｋａｔｏｍｉ」を反対から読まれていたというエピソードから名付けた。年度内に３回発行予定。校区内の世帯数の半数に当たる３千部を毎回発行し、店舗や病院等で配布させてもらう。

　６月末には実際に地域を知ろうと校区内を巡る「バスツアー」を実施。生徒会執行部や希望生徒、教職員ら約４０人が参加し、今山大師や畳堤、城山公園などを巡った。３年の矢野真衣さん、酒井芯さんは「初めて行ったところも多く、参加して良かった。近くても知らない人が多いと思う。そこを発信していきたい」と話した。

　情報誌は校区内の地域を３ブロックに分け、１回当たりの担当地域を固定。６〜７月にかけて、創刊号の対象地域に住む生徒に記事となるネタを募集すると、歴史的な場所や大好きなお店、紹介したい人など、５０本を超える応募があった。

　今月４、５日には文化委員会や希望生徒で構成された編集委員約３０人が集った。生徒は絞られたテーマから、書く理由が明確にあるもの、紹介したい内容といった観点で１１本を選出。担当を決め、今後のスケジュールや取材に当たっての注意事項、名刺交換の仕方などについて確認した。早速、取材を始めており、創刊に向け、意欲的に活動している。