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ウナギ専門店徹夜続き

本紙掲載日:2021-07-28
3面
土用丑の日の28日、備長炭で焼き上げる愛甲うなぎやの秋田社長

28日、土用丑の日

◆大忙し、暑さこらえ作業

 28日は土用丑(うし)の日。全国のうなぎ店が最も忙しい日だ。延岡市本町の創業88年の老舗ウナギ専門店、愛甲うなぎや(秋田潤社長)では1週間ほど前から準備に入り、2日前からは徹夜続きで対応しているという。

 職人が仕入れた県産のウナギ2千匹を下処理するなど、今週は大わらわで準備を続けたという。土用丑の日が近づくにつれ、電話予約が殺到。電話専門のスタッフも置いて対応するほどの忙しさ。焼くのを一人で担当するのは4代目の秋田社長。創業以来続く秘伝のタレにウナギを何度もくぐらせながら、備長炭で1匹1匹を丹精込めて焼き続けていた。

 炭火を前にした体感温度はかなりの暑さ。その中で小まめに水分補給し、首や背中を氷で冷やすなど、熱中症対策を万全にしながら作業にいそしんでいた。

 秋田社長は「近年、ウナギを求めるお客さんが増えてきているように感じる。今年も梅雨明け直後から、予約が増えてきた。例年、丑の日が終わっても忙しい日が続くので当分は気が抜けないが、とにかく、きょうは体力の続く限り頑張りたい」と話した。

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