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朗読劇で知った戦争の悲惨さ

本紙掲載日:2021-07-23
6面
朗読劇「蒼天の向こうへ」を上演したサラみやざきの演者たち
鑑賞する旭中学校の生徒たち

旭中で「蒼天の向こうへ」上演−延岡

◆地元出身、特攻隊長の実話

 延岡市立旭中学校(池野宗宏校長)で14日、戦争にまつわる朗読劇があり、全校生徒224人が平和や命の大切さを学んだ。

 県が戦争体験を語り継ぐため取り組む事業の一環。上演を希望する学校で、戦争体験者の講話や朗読劇を行い、子どもたちが平和の尊さについて考える機会にしている。

 この日は延岡市や宮崎市などで、俳優や声優の養成所を展開するオフィスM・A・Tプロダクション(通称=サラみやざき)から演者6人が来校。

 太平洋戦争末期、知覧特攻基地から出撃した延岡出身の特攻隊長、黒木國雄さん(享年21)と当時の状況について、父・肇(はじめ)さんの手記を基に制作された朗読劇「蒼天の向こうへ」が上演された。

 セミの声や戦闘機のエンジン音を交えながら、黒木さんが士官学校に入学し出撃するまでの心情、息子の出撃を見送った肇さんの葛藤などを生々しく表現。出撃前夜に書き残された遺書も原文のまま読み上げた。

 上演後には、戦闘機に乗り込む黒木さんと、見送る人々を写した2枚の写真も示した。黒木さんは、特攻に向かおうとしているのにもかかわらず笑顔。真剣に見入る生徒たちに「平和の大切さを知るには、当時何が起こっていたのかを知る必要がある。興味を持って、いろいろ調べてみてください」と語り掛けた。

 生徒たちは、それぞれ戦争の残酷さや命の大切さを学んだ様子。山元葉椰人さん(3年)は「昔と今の様子はかなり違うと感じた。今をもっと良くするため、昔の話を聞けて良かった」と話していた。

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