雨でも…多い観光客

高千穂峡や神社など巡る

◆県のキャンペーンが助けに

　４連休初日の２２日、県内有数の観光地である高千穂町には、県内外から多くの観光客が訪れて高千穂峡や町内の各神社などを巡り、休日を楽しんでいた。夏の観光シーズンに向けて、観光関係者は観光客数回復に期待を寄せている。

　この日、雨が降っていたものの高千穂峡近くの御塩井駐車場は午前９時すぎ、あららぎ駐車場は同１０時すぎには県内外の自家用車やレンタカーなどで満車に。人気の貸しボートも長雨による河川増水で運休となったが、マスク姿の家族連れなどが傘を差して、涼しい高千穂峡の遊歩道を歩きながら、真名井の滝などをバックに写真を撮るなどしていた。

　高千穂町観光協会によると、貸しボートは２３日は予約で完売、２２日と２４日もほぼ完売という。同協会などは２２〜２５日、町内に臨時駐車場を設けて臨時シャトルバスを運行しており、大きな混雑は見られない。

　６月にリニューアルオープンした同町三田井の旅館「大和屋」のおかみ飯干由紀子さんによると、２２〜２４日は予約で満室になっており、福岡など県外からの宿泊客が多いという。

　また、県民の県内旅行を対象に旅行代金を割り引く「ジモ・ミヤ・タビ（ジモト、ミヤザキをタビしよう）キャンペーン」が始まって以降は県内在住者の予約も増えてきているという。

　飯干さんは「キャンペーンには助けられており、連休をきっかけに夏に向けて観光客が回復することを期待したい。新型コロナの感染防止をさらに意識しながら、お客さまに宿でゆっくりしていただけるようにおもてなしをしていきたい」と話した。