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一丸守備支えた岩田−延岡星雲

本紙掲載日:2021-07-22
9面
【3回戦・延岡星雲―妻】6回、二塁打を放った岩田

第103回全国高校野球選手権宮崎大会

◆充実の3年間「後悔ない」

 延岡星雲は、第5シードの妻と接戦。後半は押し気味に試合を進めたが8年ぶりの8強はならなかった。主将の岩田は「これまで積み上げてきたことの全てを出せた大会になった。練習での良い雰囲気を意識して自分らしいプレーができたので、後悔はない」とすがすがしかった。

 難敵との3連戦は全て狙い通りのロースコアゲームを展開。それを支えたのは強肩の扇の要、岩田だった。

 秋春はいずれもコールドの力負け。「悔しかった」。主戦の若本と先発を任せられる佐保が加わり、若本との継投を確立。岩田は一本調子になりがちだった配球を見直した。大胆に、大きな変化球を駆使、それぞれの持ち味を引き出し、打者を打ち取った。夏に近づくにつれ野手陣との信頼、連係が深まり、一丸となって守り切った。

 3回戦は、初めての追う展開。五回、2死二塁で救援した若本は「3年間同じクラスで何を考えているか分かる。信頼していた」と岩田のサイン通りに。適時打を許すが、以降は走者を出しながら、自責ゼロ。3試合、計15回を投げ自責点1とほぼ完璧な投球で夏を終えた。若本は「充実した3年間。仲間と一緒にできていい思い出になった」と振り返った。

 バットでも後半に、2塁打と最後までチームを引っ張った岩田。「どういう姿を見せられるか意識していた。気迫やベンチの雰囲気など伝わったと思う。後輩たちはこれを引き継ぎ、自分たち以上に勝ち上がってほしい」。8強以上の夢は未来に託した。


◇向上心あった−角田監督
「相手投手が良く、真っ直ぐを狙わせた。攻撃の時の併殺などが痛かった。就任してから、野球が好きな子たちで向上心があったと思う。前の森監督が積み上げてきたものが大きかった」


◇悔しさ忘れずに−佐保(2年ながら3試合で先発)
「(岩田)淳史くんから、ピッチング練習に付き合ってもらい、アドバイスをもらった。その成果で1、2回戦は良い投球ができた。この悔しさを忘れずに、1、2年生で一丸となって頑張りたい」


◇楽しめた−池田(七回、2得点の起点となる二塁内野安打)
「調子が上がらない中、22日は2本打てて、勢いをつけられてよかった。このチームで最後までやれて楽しめた。後輩たちは、自分たちの記録を越えて、甲子園に行ってほしい」

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