国文祭・芸文祭、３日開幕

本紙掲載日：2021-07-02

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見に行こう参加しよう－１０７日間に全１４８プログラム

　「第３５回国民文化祭・みやざき２０２０」（国文祭）と「第２０回全国障害者芸術・文化祭みやざき大会」（芸文祭）が３日、県内の全市町村を会場に開幕する。１０月１７日までの１０７日間、それぞれに地域の特色を生かしながら、障害のある人もない人もすべての人が文化や芸術を楽しむ機会が創出される。ともに宮崎県で開かれるのは初めて。昨年予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていた。

◆天皇陛下、オンラインでお言葉

　開会式は、３日午後２時３０分から宮崎市のメディキット県民文化センター演劇ホールで開かれる。総合司会は元競泳選手の松田丈志さん（延岡市出身）。バレエダンサーの西島数博さん（日向市出身）ら県ゆかりのアーティストをはじめ、地域で文化芸術活動に取り組む県民も出演し、キャッチフレーズ「山の幸海の幸いざ神話の源流へ」を印象深く発信する。また、天皇皇后両陛下がオンラインで参加され、お言葉を述べられる他、出演者との交流も予定されている。

　入場申し込みは締め切っているが、開会式の様子は午後２時２５分～４時５０分、ＮＨＫ・Ｅテレで生中継される。

◆神話、音楽、演劇、食文化など多彩

　期間中、県内全域で合わせて１４８プログラムが行われる。県北地区で行われるものと、地区外で行われる関連プログラムを紹介する。

★総合フェスティバル
【いざや、みやざき宵まつり】（宮崎市）
９月２５日午後２～８時、同市の高千穂通周辺で。県内の多種多様な伝統・文化、食文化、サブカルチャーなどが集結する。県北地区からも「みやざき文化絵巻オープニングパレード」に、神話の高千穂建国まつり、椎葉平家まつり、延岡大師祭、日向ひょっとこ夏まつりが参加。また、「ミライ・ステージ」では、延岡市出身の故・本田誠人さんの構想を引き継いだ妻の泉さんプロデュースの下、若者たちが歌、ダンス、演劇などを繰り広げる。国文祭・芸文祭県実行委℡０９８５・２６・７４１３。

★フォーカスプログラム（県が焦点を当てたプログラム）
【神楽フェスティバル】（宮崎市）
今月１０日午後１時からメディキット県民文化センター。県内外の神楽団体が舞を披露。県北地区からも戸下神楽（諸塚村）と日之影神楽が参加。無料。申し込みが必要。国文祭・芸文祭県実行委℡０９８５・２６・７４１３。

【神話のふるさと県民大学】（延岡市）
１０月１０日午後１時３０分からカルチャープラザ。第１９回「このミステリーがすごい！」大賞を受賞し、「元彼の遺言状」でデビューした宮崎県育ちの小説家新川帆立氏、大館真晴・県立看護大学教授らによる日向神話のトークイベント。無料。申し込みが必要。県総合政策部みやざき文化振興課℡０９８５・２６・７０９９。

【短歌オペラ「若山牧水海の声山の声」】（宮崎市）トークとオペラで楽しむ、ぼくらの牧水

　１０月１６日午後１時３０分からメディキット県民文化センター。若き日の苦しい恋愛から、結婚をへて４０歳で息子と共にふるさと日向に帰るまでの牧水を短歌と音楽で描くオペラ。有料。国文祭・芸文祭県実行委℡０９８５・２６・７４１３。

【レキタビ（歴旅）牧水と耳川の源流をたどる旅】（日向市・美郷町・諸塚村・椎葉村）耳川の歴史を体感します

　１０月９～１０日（１泊２日）。宮崎駅・日向市駅発着で牧水の故郷日向市東郷町坪谷などの耳川流域を巡る旅。経産省近代化産業遺産の塚原ダムや土木学会選奨土木遺産の上椎葉ダムをダムマイスターと共に見学する他、椎葉村ではダム湖クルージングや椎葉神楽を堪能。備長炭三大産地の一つ美郷町北郷区宇納間の炭焼き窯も訪ねる。有料。国文祭トラベルセンター℡０９８５・４４・３０１１。

【全国高校生みやざき短歌甲子園】（宮崎市）三十一文字にかける青春、今みやざきで

　９月２５、２６日、メディキット県民文化センター。盛岡市の全国高校生短歌大会、日向市の牧水・短歌甲子園、高岡市の高校生万葉短歌バトルの優勝校など、高校生短歌の最高峰たちが宮崎に集結。無料。国文祭・芸文祭実行委℡０９８５・２６・７４１３。

【食文化シンポジウム】（宮崎市）みやざきの食がカラダとミライを創る

　９月２３日午後２時からメディキット県民文化センター。延岡市出身の元水泳選手・松田丈志氏が、競技人生を支えた「宮崎の食」について語る。また、食のプロフェッショナルが食の役割について話す。無料。事前申し込みが必要。国文祭・芸文祭実行委℡０９８５・２６・７４１３。

【ひなたのめぐみ大学校】みやざきの食にまつわるツアー講座

　いずれも有料。国文祭トラベルセンター℡０９８５・４４・３０１１。

▽高千穂郷に生きる釜炒（い）り茶の世界（五ケ瀬町、高千穂町、日之影町）＝９月１８日から１泊２日。お茶に焦点を絞った学び旅。

▽先人・神々に感謝～棚田のお米が導く平和の軌跡（日之影町、高千穂町）＝１０月９日から１泊２日。棚田で育まれる米と文化と酒についての学習。

▽さかなの町で見て・触って・食べて君もお魚博士に！（門川町）＝８月８日から１泊２日。魚図鑑を手に競り市場を訪れ、実際に見たり触れたり食べたりして、海の生物について学ぶ。

【〃海の幸〃を堪能！海とともに暮らす島野浦島】（延岡市）延岡市の離島で育まれた食・生活文化を堪能します

　１０月２日から１泊２日。島野浦で育まれた海の幸、漁師飯を味わいながら、島独特の景観や自然、歴史や生活文化を感じるツアー。国文祭トラベルセンター℡０９８５・４４・３０１１。

★パートナーシッププログラム（さまざまな団体と連携し、楽しみながら地域の文化に触れられるプログラム）

【まちなかＥｎｊｏｙ文化祭】（延岡市）
▽１０月１７日＝まちなかハロウィン、チンドン屋パレード
▽９月２７日～１０月１７日＝商店街写真展、チンドン文化ワークショップ、まちなかＥｎｊｏｙ文化祭商店街セール
いずれも入場無料。同文化祭実行委℡延岡２０・５５０２。

★特別応援プログラム（県立文化施設の催しもの）

【特別展「若山牧水」】（宮崎市）
９月１８日～１０月１７日、県立図書館。小林邦雄コレクションを中心とした、牧水の遺墨や歌集・関係資料を紹介する。無料。同図書館℡０９８５・２９・２９５４。

【どこでも博物館ｉｎ高千穂町「としょかんまつり」】（高千穂町）
今月３０、３１日、町中央体育館。県総合博物館の貴重な収蔵資料を展示し、解説する。無料。県総合博物館℡０９８５・２４・２０７１。