生涯学習−さわやかカレッジ開講

歴史・文化・健康、７２人が学び深める−延岡市

　延岡市が高齢者を対象に開く生涯学習「さわやかカレッジ講座」の開講式が２４日、延岡市本小路の市社会教育センターであった。１１月までに歴史や文化、健康などに関する１９回の講座を予定。市内を中心に各分野で活躍する人材を講師に招き、学びを深める。

　さわやかカレッジ講座は、今年度で通算３９回目。互いに親睦を深めながら知力・体力を高め、「地域に貢献できる生き生きとした人生の実現」を目指す。

　今年度の受講者は７２人（男性１９人、女性５３人）。平均年齢は７５歳。毎年参加する受講者も多く、５５人がリピーターという。

　開講式では、市社会教育課の志道里香課長が日本人の平均寿命と健康寿命の差に言及。自身が読んだ書籍の一部を抜粋し、「人間の見た目と脳は一致している。脳の最高の栄養素である知的好奇心を常に持ち、生涯健康脳を目指して取り組んでください」と激励した。

　式の後、講座や運営などに関する説明を受け、事前に決められた６班に分かれて班別集会を実施。自己紹介や班長、副班長などの役割を分担した。

　運営委員長の木村民子さん（７９）＝中央通＝と第６班の班長を務める宮田澄男さん（７３）＝古城町＝は「高齢者に生きがいを提供し、長く健康でいてもらうことが地域全体の活性化につながる」と口をそろえた。

　初めて受講する甲斐節子さん（７９）＝出北＝は「娘の勧めで申し込んだ。新しく友達をつくるのが楽しみ」。１４回目の受講という濱田和子さん（７７）＝長浜町＝は「参加するたびに勉強になる。延岡のことがいろいろ分かるようになった」と話した。

　１１月２５日に予定されている閉講式では修了証授与のほか、皆勤賞、努力賞の表彰を行う。