激戦−県北勢集まるＡ、Ｂパート

全国高校野球宮崎大会展望

◆上位シード４校が中心か

　第１０３回全国高校野球選手権宮崎大会の抽選会は２３日、宮崎市であり、出場４７校の組み合わせが決まった。２年ぶりの夏の甲子園を目指した争いは上位シード４校が中心となりそう。県北勢が集まったＡ、Ｂパートは激戦区となった。

　新型コロナの影響で昨年の１０２回大会は中止。代替として県高校特別スポーツ大会２０２０の１競技として実施された。今季は秋と春の九州大会県予選は開催できたが、新人大会と夏前の県選手権は中止となった。

　秋は宮崎商が優勝し、延岡学園が準優勝。春は宮崎商がセンバツ出場で、日南学園が優勝、延岡学園が準優勝。シードポイントは６位タイに秋８強の富島、春８強の延岡、日向など４校が並び、抽選は６〜８シードを決めるところから始まった。

　その結果、富島がシードを逃し、日章学園、延岡、日向が６〜８シードになった。

　今大会は例年に増して、上位シード４校が経験豊富で有力。一方、ノーシードから優勝を目指す力がある聖心ウルスラ学園、富島などは大会の序盤から難敵が続き、上を目指すには総合力が問われそうだ。

　Ａパートでは、第１シード宮崎商に門川がチャレンジ。高千穂は小林秀峰と開幕戦を戦う。聖心ウルスラ学園は宮崎工、日向工は好投手擁する都城東と１回戦で対戦する。第８シードの日向は飯野にいい勝ち方をして強敵が待つ３回戦に進みたい。

　Ｂパートも激戦区だ。延岡星雲は古豪高鍋と、富島は投手力のある鵬翔との対戦。富島は強敵続きの厳しい組み合わせとなった。

　第３シード延岡学園のＣパート。延岡学園の初戦は佐土原で、個の能力が高い小林西などがいる。延岡商は小林西との対戦で、延岡工は福島との１回戦を制し、力のある相手が待つ２、３回戦へ向かいたい。

　Ｄパートは日南学園が有力。第７シードの延岡は、初戦が都城西で、同じパートはすべて公立校。接戦に持ち込み、勝ち上がりたい。