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交通事故想定、対応力養う

本紙掲載日:2021-06-24
8面
大破車両からの負傷者救助を訓練する延岡市消防本部の救助隊
今回の訓練では最新鋭の救助工作車を活用した
レスキュー42を使って横転車両を固定する救助隊

廃車を活用、より実践的に−延岡市消防本部

 延岡市消防本部はこのほど、4日間の日程で廃車を交通事故車両に見立てての人命救助と車両解体を訓練し、技術と知識を磨いた。同市稲葉崎町のヒノデリユースセンター(染矢章二社長)が全面協力した。

 交通事故現場では特殊器具で車体をこじ開けて、中に閉じ込められた負傷者を救出することが多く、実戦的な感覚を養おうと毎年実施。同センターは2008年度から訓練用の車両と工場敷地を無償提供している。

 消防第1課、第2課の救助隊と指揮隊が日替わりで7〜10人ずつ訓練し、各分署の隊員も参加。若手の熟練を重点に、窓ガラスを特殊な刃物で切り開いたり、変形したドアを油圧器具でこじ開けたりするるなど状況に応じた訓練を積み重ね、先輩隊員が効率的な技術を指導した。

 さまざまな車種に対応できるよう、同センターは毎回、異なる型の車を複数提供。また、車体を横倒しにしたり、工場の重機で押しつぶしたりしてもらうなど救助困難な事故現場に見立てて、状況に応じた対応力を養う。

 訓練2日目には、運転席側がつぶれて大破した事故車両が壁に押しつけられるようにして止まり、助手席側には回れないとの想定で、閉じ込められた負傷者の救助を訓練。ドアをこじ開け、何とか隊員1人が車内に入れたものの、後部席のシートが柔らかいため油圧器具の力が伝わらず、補強用の資材をかませて屋根を押し上げて、救出のための隙間をつくった。

 消防本部によると、昨年1年間の救助出動件数74件のうち、約4分の1の18件が交通事故だった。特に近年は高速道路での事故も増加。救助係は「実際の車を用いてここまで充実した訓練ができる機会はほかになく、本当にありがたい。しっかり技術を磨きたい」と感謝している。

◆最新鋭の機材が威力発揮

 延岡市消防本部が今回実施している交通救助訓練では、3月に納車された最新鋭の救助工作車が活用された。特に手持ちの油圧式救助器具は、これまで油圧ポンプに油圧ホースをつないで使わなければならなかったが、新型機はホースなしで使える独立型のため、持ち運びや使い勝手が格段に楽になったという。

 油圧器具は、ペンチのようにはさみつかんで押しつぶしたり、逆に隙間を押し広げたりできる「スプレッダー」、鉄の棒なども挟んで容易に切れる「カッター」、直線に延びる力で重い物を持ち上げたり隙間を広げ固定する棒状の「ラムシリンダー」がある。

 新型工作車は20年以上使用され老朽化した工作2号車の更新に伴う、市の消防署車両整備事業で導入。予算額は1億7685万円。油圧器具のほか、さまざまな現場の救助活動に対応した特殊資機材を搭載している。

 今回はまた、新たに導入した「レスキュー42(フォーティ・ツー)」という救助用支柱器具の使い方も訓練。隊員が上に乗って活動できるように、横転した車両を固定した。

 レスキュー42は伸縮させて長さを調整する金属製の柱材。訓練では横転した車体の屋根にある溝に器具の先端をはめ込み、突っ張り棒の要領で支え、車体の地面に近い部分に穴を開けてフックをかけ、帯状の締め具で支柱と車体をしっかり固定した。

 一瞬でフロントガラスにひびを入れて割る器具などの使い方も練習し、先輩隊員らは「いかに負傷者を素早く安全に救助できるか。そのために自分たちが効率よく活動できるこつを身に付けてもらいたい」と話していた。

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