高齢者の事故減へ公共交通にシフトを

延岡市めひかり対策本部総会

◆フェスティバルを秋に開催

　延岡市「めひかり交通安全」対策本部（本部長・読谷山洋司市長）の２０２１年度総会は２２日、市役所講堂であり、新年度活動計画や前年度予定していた「めひかり交通安全フェスティバル」を延期開催するための収支予算など、全議案を原案通り承認した。

　開会に際し、読谷山本部長は市内で昨年の交通事故件数が４５５件と前年から１１６件減少した一方、死者は３人と同数で「相対的に増えている」と指摘。中でも高齢者が関わる事故は県全体で８３・３％と過去最高の割合を占めたとして、公共交通機関へとシフトするまちづくり政策を掲げ、「今日の話を持ち帰り、皆さんが啓発者となって広めてほしい」と希望した。

　議事では、昨年、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期した交通安全フェスティバルを、今年１０月下旬か１１月上旬に開催する計画案と、収支予算案などを承認。ただし、感染状況によっては再延期もあり得ることを申し合わせた。

　めひかり交通安全フェスティバルは、おおむね５年ごとに開く同対策本部の一大イベントで、初開催した１４年はイオン延岡店を会場に、県警音楽隊のミニコンサートや本県マスコット「みやざき犬」など〃ゆるキャラ〃のダンスショー、○×クイズなどで盛り上がった。

　総会に続き、延岡警察署が管内の交通事故情勢などを報告。出席した各団体・事業所の担当者には、購入から１年以内に市内で歩行中や自転車運転中の事故で負傷した場合に、一律１万円の見舞金が支払われる啓発用の「めひかりワッペン・キーホルダー」（２００円）の活用・普及なども呼び掛けられた。