「ひなたＷＯＭＡＮ」（７３）パフォーミングアーツＤ．Ｏ．Ｃ（延岡市）・荒武治実さん

国文祭開式舞台振り付け

　７月３日に宮崎市のメディキット県民文化センターである「国民文化祭・みやざき２０２０」と「全国障害者芸術・文化祭みやざき大会」開会式で、１時間の舞台の演出・振り付けを担当する。

　「日向出身のバレエダンサー西島数博さんらと延岡のダンサー６３人が参加します。コロナ禍によるいろんな制約がある中でこぎ着けた舞台。日向神話を分かりやすくストーリー化したパフォーマンスにご期待ください」

　６歳から親しんだクラシックバレエが原点。延岡高３年時に一区切りをつけたつもりだったが、どうしてもジャズダンスの夢を捨て切れなかった。長崎外大卒業後にニューヨーク行きを決意し、アルバイトに明け暮れた。

　「厳しいレッスンが待ち受けていましたが、何ものにも代え難い貴重な体験ができました」

　帰国後はシーガイアオーシャンドームの専属ショーダンサーを経て、２００１年に独立。現在は緑ケ丘２丁目の実家跡に構えたスタジオで４０人弱の生徒を指導する。普段から日向神話をモチーフにした振り付けを多く手掛け、県の「記紀編さん１３００年記念事業」にも関わってきたことなどが評価された。

　「今の私があるのは、ショーダンサー時代に知り合い、活動に全面協力してくれる夫のおかげ。息子も２０歳になり、今回の舞台にダンサーの一人として出るんですよ」

　趣味は日向神話ゆかりの県内神社を訪ねること。開会式のテーマもでもある「山」「海」のエネルギーを感じるため、隣県の山や家の近くの海に出掛けることも多いという。

　「私にしかできない仕事と思って追い込みの毎日です。ＮＨＫでの生中継をどうぞご覧ください」