「人」（ひと）−門川町議会議長・神��千香子さん
本紙掲載日：2021-06-21
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３月定例会で、町議会初の女性議長に選任された。就任時のあいさつでは「重責を感じている。行財政のチェックと政策立案が使命。町民に開かれた議会、町民と共に歩む議会を目指して公平、公正な議会運営に取り組みたい」と抱負を語った。
１９９０年の初当選以来、通算６期目。政治の道を志すきっかけは、同年に浮上したゴルフ場建設問題を機に環境問題を学び、活動を始めたこと。町議選が無投票になりそうな雰囲気もあり、「自分しかいないと思い、自ら手を挙げた。議会の中に飛び込むことで、仲間も増やしたかった」と語る。
女性や子ども、弱者に寄り添いながらさまざまな活動に携わり、唯一の女性議員として町民福祉の向上、町勢発展に尽力。これまで４度、町長選にも挑戦してきた。当選はかなわなかったものの、「議席を離れることで逆に、自らの足元を見詰め直す貴重な時間になった」と振り返る。
「若い議員も増え、今、新しい風が吹き始めたのを感じている。普段着の、自然体の、町民の暮らしを反映できる議会が大切。根拠の無い権威のかみしもは剥がなければならない。権威は町民にある。どんな町をつくっていくのか、みんなで知恵を絞り、しっかり議会の機能を生かし、町民の立場で活動していかなければいけない」と決意も新た。
父親に言われたという「自分にも周囲にも常に正直であれ」を心に留める。激務の傍らガーデニングでリフレッシュ。最近、かつて親しんでいた日本舞踊も再開した。延岡市北浦町出身。門川町加草に夫、長女と暮らす。６５歳。