レベル３から２へ−２１日から特別警報に

県下全域、感染拡大緊急警報は終了

　河野知事は１７日、新型コロナウイルスの感染防止のため県全域に発令中の感染拡大緊急警報（レベル３）を２０日までで終了し、翌２１日から特別警報（レベル２）に移行することを明らかにした。県議会６月定例会一般質問で坂口博美議員（自民、児湯郡区）の質問に答えた。

　感染拡大緊急警報は、新型コロナウイルス感染症に関する県独自の警報レベル（０〜４段階）の一つで、県内外の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて県が発令。終期については２０日をめどとし、感染状況を見極めて判断するとしていた。

　坂口議員から感染拡大緊急警報の取り扱いを問われた知事は、特別警報に移行する考えを示した上で、「５月下旬以降、県内の感染が鎮静化し、医療提供体制への負荷も改善されているのに加え、全国の感染状況も落ち着きつつあることを踏まえ、総合的に判断した」と理由を述べた。

　また、県内各圏域ごとの感染状況の区分についても現在全市町村を対象としたオレンジ区域（感染警戒区域）の指定を２０日までで終え、２１日から各圏域ごとの感染状況に応じて黄色圏域（感染確認圏域）、緑圏域（感染未確認圏域）に変更することも明らかにした。

　感染拡大緊急警報終了後の感染防止の対応については、重黒木清福祉保健部長が答弁。変異株への強い警戒を続けながら、必要な感染防止対策の継続の必要性を強調した上で「感染が高止まりしている地域への不要不急の往来自粛や、飲食の場における『みやざきモデル』の徹底など行動要請をお願いする」と述べた。