新型コロナ−県内１人

変異株・デルタ株に絞り検査−９日

　県と宮崎市は９日、県内で新たに１人（３０４２例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。宮崎市の２０代女性で、新規感染者数は累計で３０４２人となった。

　宮崎市によると、２０代女性はこれまでに発表された感染者の親戚で、接触者として行政検査した結果、陽性と判明した。保健所で行動歴や接触者を調査している。

　８日に発表された同市の５０代女性については、検査日に発熱などの症状が確認されたという。感染経路は不明で、保健所が調査を進めている。

　県が８日発表した都城市の３０代男性については、引き続き感染経路を調査中。その後の調査で親戚や同僚ら接触者は５人。このうち親戚２人は陰性、同僚３人は検査を予定しているという。

　また、県は同日、変異株の検査方法について、これまでイギリスで最初に特定されたアルファー株を中心に行ってきたが、ほとんどが置き換わっている事情などを踏まえ、国からの指導などに基づいて、今後はインドで最初に特定されたデルタ株にターゲットを絞って検査を行うことを明らかにした。

　県感染症対策室は「本県ではデルタ株は確認されていないが、今後置き換わっていくといわれており、本県も注視していきたい」と話している。

◆入院２８人、重症１人増えて３人

　県内の８日時点の入院は２８人で、このうち重症者は１人増えて３人。宿泊・施設療養者は５人でうち宿泊療養中は宮崎市内３人、延岡市内１人、自宅療養が１人。入院・療養調整中は１人。

　県北の入院は延岡西臼杵圏域（４９病床）が１人のみ。

◆１０日、５人未満−９日、患者１人が死亡

　県は１０日午前、新型コロナウイルスの新規感染者が５人未満となる見込みであることを明らかにした。また、９日、同感染症患者１人が死亡したと発表した。県内の死者は計２７人になる。確定値は午後に発表される。