「ひなたＷＯＭＡＮ」（７１）道の駅「北川はゆま」（延岡市）・堀田瀬里佳さん

パン、菓子作りに励む

　２０１５年４月に入社して６年目。パート４人とともに菓子・パン工房に立つ。北浦産の塩を使った「月の塩クッキー」などのオリジナル商品を考案してきた。

　「一番うれしいのは、『おいしかったよ』の声を直接頂いたときですね。苦労が報われる瞬間です」

　今年３月からは、絹のような滑らかさと蜂蜜のような甘さが特徴の「絹蜜食パン」（税込み６００円）を扱う。

　「スタッフ全員で半年かけて作り上げた自信作。きめが細かく、何もつけずに、そのままでも食べやすいです。メロンパンとともに一押しです」

　小さい頃からクッキーなどを作るのが大好き少女だった。転機は、東海中時代に参加した延岡学園高調理科への体験入学。「環境が素晴らしく、進学するならここしかない」と決めた。

　「高校では２年のときに、延岡市の地産地消米粉料理コンテスト高校生の部でグランプリを頂きました。授業が終わってからも毎日のように遅くまで残り、友達とメニュー開発に取り組んだりと楽しい思い出ばかりです」

　就職先に選んだのは、調理・販売実習で何度も通った愛着のある施設。「延岡の盛り上げに少しでも貢献したい」の一心で腕を磨いてきた。

　柚の木田町で母、弟と暮らす。普段は朝５時に起きて６時に出勤し、午前中はパン、午後からは菓子を作るのが日課。家では家事全般をこなし、休みのときはテレビなどを見ながらゆっくり過ごしてリフレッシュする。

　「地元の新鮮野菜などを使った名物商品をもっと増やしたい。レストラン、売店コーナーも充実しています。コロナが落ち着いたら、多くの人に足を運んでほしいですね」