県人口１０７万２１３人−２０年１０月、国勢調査速報値

人口減も、世帯数は過去最多

　県は７日、２０２０年国勢調査の人口速報集計結果を発表した。県内の人口は１０７万２１３人。前回１５年から３万３８５６人（３・１％）減となった。市町村別では延岡市が６７０９人（５・４％）減の１１万８４５０人、日向市は２１１４人（３・４％）減の５万９６４７人だった。

　昨年１０月１日実施の国勢調査の速報で今年１１月に確定数が公表される。県内全体の人口推移を見ると、１９５５年までは増加、８０年に一時増加したものの、再び減少傾向に転じた。

　世帯数は４６万９６９０世帯で前回調査と比べ６８３２世帯、１・５％増加して過去最多となった。世帯数は１９２０年の第１回以降から増加を続けている。一方で世帯規模（１世帯当たりの人員）は縮小を続け、今回調査は２・２８人と過去最少となった。

　河野知事は「本県の人口全体は前々回、前回調査と比べ、減少率が拡大し、大変厳しいものと受け止めている。引き続き、社会減・自然減対策として若者の県内定着や子育て支援などに市町村と一体となって取り組み、今回の調査結果を踏まえた県総合計画の見直しも進めたい」とコメントした。

◇宮崎市・東諸県に４割

　県内２６市町村のうち人口が増加したのは、宮崎市と三股町のみ。２４市町村は減少した。宮崎市は４０万１５９１人で県全体の約３８％を占める。次いで都城市の１６万７３６人、延岡市は３番目で１１万８４５０人。

　県北９市町村は、いずれも前回調査より減っており、９市町村とも減少率は県全体の減少率３・１％を上回った。特に諸塚村は２５３人減の１４・５％減で県内自治体では最多の減少率だった。このほか、美郷町が６５２人減の１１・９％減、椎葉村３０２人減の１０・８％減、五ケ瀬町４１１人減の１０・６％減と続いた。

　また、県内を８地域別で見ると、「宮崎・東諸県」が４２万６９３９人で全体の３９・９％。次いで北諸県の１８万６３３１人、同１７・４％となった。ただ、全地域で前回調査より減少した。

　世帯数は、延岡市が５万１５９７世帯で１５４世帯減。日向市と門川町は増え、日向市が２８１世帯増の２万５０９６世帯。門川町は４６世帯増えて６８７０世帯だった。

　県北で世帯の減少数が大きかったのは、美郷町で１９５世帯減の２１３７世帯。高千穂町は１６２世帯減の４５１６世帯。そのほか、椎葉村が７１世帯減の１０５７世帯、諸塚村が６０世帯減の６２８世帯、五ケ瀬町が４３世帯減の１２３４世帯、日之影町は１世帯減の１４９２世帯だった。