民児委員２０年以上−住民福祉向上に尽くす

川元さんに厚労大臣表彰−日向市役所で伝達式

　民生委員・児童委員を長年務めた人に贈られる社会福祉功労者厚生労働大臣表彰の伝達式が２５日、日向市役所であり、同市大王町の川元正共さん（８５）が、十屋幸平市長から表彰状と記念品を受けた。

　同表彰は在職期間２０年以上の現職で、社会福祉功労者として県知事表彰を受けた人を対象に贈られる。

　川元さんは１９９８年１２月に民生委員・児童委員として就任以来、２２年５カ月にわたって従事し、地区住民の福祉向上のため献身的に活動。要保護世帯の自立厚生をはじめ、高齢者世帯や１人暮らしの高齢者などの相談や援助活動にも取り組んでいる。

　２００４年１２月から１９年１１月までの約１５年間は、地元の大王谷地区民生委員児童委員協議会の会長を務め、勇退後も新会長のアドバイザーとして会の運営に協力している。これまで社会福祉功労者県知事表彰（２０１４年度）などのほか、昨年２月には全国民生委員児童委員功労者表彰を受けた。

　伝達式で十屋市長は「長年にわたり献身的に活動いただき、特に大王谷地区の地区会長として地域福祉部を立ち上げるなど、さまざまな地域活動に尽力いただき、地区にとってはなくてはならない存在と認識しています。ますますの活躍を期待しています」と労をねぎらった。

　川元さんは「厚労大臣表彰は私たちにとって最高位。この上ない喜びで感無量です。これも民生委員の仲間の協力のおかげで、皆さんと一緒に表彰されたと思っている。これを機に残りの任期中、さらに身を粉にして地域の皆さんにご奉公したい」と謝辞を述べた。