日向市は２４日から－集団接種前に手順確認

本紙掲載日：2021-05-10

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接種の流れを確認する参加者

体調不良を訴える市民が出た場合の対応を確認する参加者

救護、搬送など救急対応も

　日向市で６５歳以上の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの先行接種が２４日から始まるのを前に、同市は８日、集団接種会場となるイオンタウン日向特設会場で模擬訓練となるシミュレーションを行った。

　同市東臼杵郡医師会や同薬剤師会などの医療従事者ほか、市消防署の救急隊員など約６０人が参加。検温後の受け付けから医師による問診、接種までの一連の流れや、接種後に体調が急変した場合の救護から搬送までの救急対応も確認した。

　会場には予診ブース１カ所、問診ブース２カ所、接種ブース４カ所、経過観察ブース１カ所、ベッド２カ所などを設置。参加者は２班に分かれて見学し、市の担当者が市民役のスタッフを誘導する形で手順を説明した。参加者は動画を撮影して記録に収めるなどして真剣な表情で見入っていた。

　冒頭、十屋幸平市長は「長期間にわたることになるが、皆さんの力を借りて市民の皆さんに安心と安全を提供していきたい。一丸となってコロナに打ち勝ちたい」とあいさつし、理解と協力を呼び掛けた。

　見学を終えた日向市東臼杵郡医師会の千代反田晋会長は「事前に手順や改善点を確認できて良かった。県内で変異ウイルスがまん延する中、当初より多くの接種希望者が予想され、医療機関には負担を掛けるが、市と協力してやっていきたい」と話した。

　市健康増進課の新型コロナウイルスワクチン接種推進係の川﨑信輔係長は「市民の皆さんが安心して接種できる体制づくりや会場づくりをしていきたい。ワクチンは十分確保しているので、落ち着いて予約をしてほしい」と話した。

　ワクチン接種は予約制。同市の６５歳以上の高齢者は約２万人で、対象者にはすでにワクチン接種券を郵送済み。１０日から接種予約の受け付け（市コールセンター電話０１２０・５６７・６１２、市ホームページ、市公式ライン）も始まった。

　同市では４月１９日から高齢者施設の入所者および職員への接種を開始。今月２４日から同特設会場で集団接種を始めるほか、市内２２の協力医療機関では個別接種も行う。

　このうち、集団接種は全体の３割程度を想定。平日午後２時～５時に１日１２０人の接種を見込んでおり、７月末までに１人２回分の接種完了を目指す。
６４歳未満～１６歳の市民約３万２０００人には７月中にワクチン接種券を郵送する計画で、８月から接種開始の予定という。

　個別のワクチン接種を実施予定の医療機関は次の通り（順不同）。

古賀内科胃腸科▽和田病院▽吉森医院▽にいな鶴町クリニック▽山口クリニック▽大久保外科胃腸科医院▽千代田病院▽吉田クリニック▽かい外科整形外科▽瀧井病院▽鮫島病院▽三股病院▽東郷診療所

【かかりつけのみ】天生堂医院▽なかむら内科循環器内科▽やまうち泌尿器科内科▽大平整形外科内科医院▽松岡内科医院▽今給黎医院▽協和病院▽家村内科▽青柳内科循環器科