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最悪の状況踏まえ行動を

本紙掲載日:2021-05-06
8面
玉木さんの防災講話に耳を傾ける尚学館高等部の生徒ら(延岡学園校内)

尚学館高等部1、2年生−災害の教訓に学ぶ

◆玉木さん(延岡市)ら防災講話−熊本県人吉市からリモートで豪雨被災者も

 延岡学園尚学館高等部(柳田光寛校長)は1日、1、2年生80人を対象にした防災講話を開き、熊本地震被災地や昨年の7月豪雨に見舞われた人吉市の復興支援に当たっているイベント運営企画会社代表の玉木和馬さん(延岡市)が、生き抜くための知恵やボランティアなどについて語った。

 玉木さんは、自宅にいて大地震が起きれば、家屋が壊れて脱出までに3分かかると仮定。地震発生から15分後には津波が到達するため、残りの時間で高台へ避難する必要があることをイメージさせた。

 避難後も道路寸断や広域的な被害で支援物資が1週間届かない可能性もあると指摘。最悪の状況を踏まえ、無事な避難所や建物までどう向かうか、水や食事、衣類、寝場所をどう確保するのか―などを頭の隅に置いておくことが重要だと訴えた。

 この後、人吉温泉観光協会専務理事の中村和博さんが、現地からリモートで講演。豪雨災害では48時間で7月の1カ月分に相当する420ミリの猛烈な雨が降って、市中心部が一気に飲み込まれ、「逃げる準備をする間もなく、優先順位を瞬間的に考えなくてはいけなかった」と振り返った。

 床上浸水は3775棟、床下浸水も906棟と、市内の2割が被災し、46軒ある旅館やホテルのうち、26軒が浸水。観光用SL列車が人気の鉄道は線路が土台ごと流出し、車や焼酎タンクもがれきと一緒に流されるなど、大損害に見舞われた。

 中村さんはこの災害を教訓に、「観光誘客を観光列車に依存していた」と反省し、被災地見学の修学旅行を受け入れ、地元の生の声を届ける活動を開始。「災害を自分事として考えるきっかけになった」として、人吉を復興のモデルケースにしたいと力を込めた。

 同じく、現地とリモートでつなぎ、地域福祉計画推進委員で農業者の才尾弘太朗さんが講話。才尾さんが住む地区には48世帯140人が暮らしているが、豪雨災害では一人の被災者も出さなかったという。

 高齢化率は60%で、1人暮らしを含め半数以上が高齢者世帯だが、当時は未明に川水が急増したため、「1戸ずつたたき起こして回り、いち早く避難させることができた」と報告。

 こうした迅速な避難は日ごろから住民同士で十分な交流ができているおかげだとして、最後まで住み慣れた町で暮らせるよう、誰もが立ち寄れる地域の縁側事業に取り組んでいることを説明した。

 最後に玉木さんが、人吉市で11月に計画している復興イベントについて紹介。現地の高校生もモニュメント造りを進めており、尚学館高等部の生徒も歓迎するとして参加を呼び掛けた。

 生徒らは3人の講演者へ次々と質問。2年の甲斐姫来々(きらら)さんは、「想定外を想定してもそれを上回る災害が起きることを知り、これまでハザードマップで自宅は大丈夫だと考えていましたが、それでは足りないと実感させられました。帰ったら家族でも話し合いたいと思います」と話した。

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