日之影町新庁舎で内覧会−２１日まで

町民対象、３階建て施設を公開

　日之影町七折の宮水地区に新築移転された町役場新庁舎で、内覧会が行われている。町民が対象であすまで。受付時間は午前９〜１１時。

　新庁舎は、地上３階建ての鉄筋コンクリート造りで延べ床面積は３９１８平方メートル。キッズスペースを備えた約２万冊所蔵可能な図書館のほか、最大２５６席を設ける町民ホールや和室、調理室など生涯学習、文化交流活動もできる複合施設となる。庁舎本体の総工事費は約２１億２９００万円。

　現庁舎は１９５６年に建設。老朽化が進んでおり、２０１６年に発生した熊本地震を受けて実施した耐震診断で現行の耐震基準を満たさず、補強工事も難しいとされたため、町民アンケートなどを経て宮水地区の町有地への移転を決定した。

　建設工事は１９年１１月から始まり、庁舎本体は今年１月末に完成。落成記念式典は今月１４日に行われた。

　内覧会は、検温や手指消毒など新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して行われ、訪れた町民らが職員のガイドで１〜３階を歩いて見学。町産材などを使用した木のぬくもりあふれる玄関ホールや各課の窓口、吹き抜けになっている図書館のほか、大型モニターやスクリーンを備えた防災会議室など地域の防災拠点施設にもなる庁舎内を興味深そうに巡っていた。

　現庁舎での業務は今月３０日までで、新庁舎は大型連休明けの５月６日に開庁する。息子２人と見学した小川鉄平さん＝（４５）＝七折＝は「防災拠点があることは心強く感じるし、図書館の本も増えると聞いたので楽しみ」と話した。