オンライン事業承継セミナー

延岡市と県事業引継ぎ支援センター

◆「廃業はもったいない」

　延岡市と県事業引継ぎ支援センター主催の「廃業はもったいない!後継者不在の方のためのセミナー」がこのほど、オンラインで開かれた。市内の１０事業所・団体の代表らが受講し、第三者承継の利点など事業承継について理解を深めた。

　市は、後継者不在で市内経済を支える中小・小規模事業者が廃業に至ることを重要な課題と捉え、事業承継支援センターを設置し、積極的に支援している。セミナーは取り組みの一環として、今後の選択肢の一つとして考える機会で開いた。

　読谷山市長が「長い間延岡で頑張り、素晴らしい価値を育んできた事業が今後も引き継がれ、さらに大きくなる事業承継の手伝いを、延岡市としてしっかり取り組んでいきたい。市の仕組みをフルに使って役立ててほしい」とあいさつ。

　セミナーでは、県事業引継ぎ支援センター統括責任者の岡村巌さんが「元気なうちから始める、第三者承継のための準備とメリット」と題して基本講話。続いて、ＶＡＮＤＤＤ代表取締役の阿部諒馬さんが「株式価値から見る会社の健康診断」、トランビ経営企画部長の井土裕介さんが「個人事業者・中小企業のオンラインＭ＆Ａ活用法」をテーマに話した。

　市人材政策・移住定住推進室は「事業承継は少しでも早い段階で取り組むことがメリットも大きいので、考えてもらえるようサポートをしっかりしていきたい。プライバシーなどは十分配慮するため、気軽に問い合わせや相談をしてほしい」と話していた。

　事業承継に関する問い合わせや相談は同推進室（電話延岡２０・７１７６）。