若い技術者育成へ−地元で働く魅力アピール

延工生と交流会−延岡電気工事業協同組合

　延岡電気工事業協同組合（工藤定信理事長）は１２日、延岡工業高校で電気電子科２年生との交流会を開いた。来年度に就職活動を控える生徒たちは業界の現状などを積極的に質問。組合側は丁寧に回答し、業界や地元で働くことの魅力などをアピールしていた。

　交流会は同組合からの声掛けで実現し、今回で２回目。業界への就職を希望する若い世代の意見に耳を傾けて魅力ある職場にしていくとともに、生徒たちの不安や悩みに応じることで地元就職への意識を高めてもらおうと開いた。

　今回は同組合からは青年部を中心に８人、生徒は３９人が参加。５グループに分かれて意見を交わした。

　同学科の進路は約９割が就職で、そのうち半分ほどが県内で働いているという。交流会では、生徒たちが「どんな人材が必要とされていますか」「休日はどうなっていますか」「地元で働くことの魅力は何ですか」など気になる点を投げ掛け。組合員らは現場での経験などを踏まえながら「この業界は入ってからも勉強は必要だが、力を身につけた分だけ上がっていける。夢のある業種」「勉強していく真面目さも必要で、いろんな人とコミュニケーションをとっていく力も大事になってくる」などと応じていた。

　須田晴渡さんは「学校では知ることのできない現場のことなどを聞くことができて良かった。いろんな人と連携するためにも、コミュニケーションを大事にしていきたい」と話した。

　同組合青年部の中城直範部長は「昨年は新型コロナで交流会ができなかったが、こうして生徒たちの意見を聞くことができて良かった。少しでも地元に就職する考えができてくれればうれしい」と話した。