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津波想定150人が避難−塩浜町笹目区

本紙掲載日:2021-03-17
3面
大津波警報発令を想定した笹目区の防災訓練(14日、延岡市塩浜町の笹目ふれあい広場)

2年ぶり総合防災訓練−延岡

 延岡市塩浜町の笹目区(石川俊一区長)で14日、2年ぶりとなる総合防災訓練が行われた。地震に伴う津波の発生を想定し、区民ら約150人が指定緊急避難場所の笹目ふれあい広場に避難。消火訓練などを通して防災意識を改めて高めた。

 笹目区では毎年防災訓練を行っているが、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止。14回目となる今回は日向灘で地震が発生し大津波警報が発令されたとの想定で行われた。

 午前9時、区内の一斉放送で地震の発生を知らせる声が響くと、区民らは海抜13メートル超の同広場に向けて避難を始めた。地元消防団も消防車両で巡回して呼び掛け。近所の人に声を掛けて避難する姿も見られた。

 広場では区内17組ごとに避難者数を報告。避難活動を統括した石川区長は「津波が到達するまで17分といわれているが、実際には10分以内に避難できるように考えてもらいたい。常日頃から自分の命を自分で守るため、どう避難できるのかをイメージしてもらいたい」と呼び掛けた。

 その後、延岡市女性消防団による模擬放水、天ぷら鍋の消火訓練、防災グッズの紹介などが行われた。今年は新型コロナ対策で従来よりも内容を省略して行われ、午前中で終了した。

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